
適切な幼児教育は後の
人間形成において大変重
要であると考えています
が注意していただきたい
ことがあります。
幼児教育は完璧な育児や
教育を推奨するものでは
ないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は
親子共に大きなストレス
になる可能性があります。
ゆったりと構え、少しくら
い上手くいかなくても
「まぁ、いっか。」
位に考えられることが幼
児教育を続けられるポイ
ントになります。
2-C 直観的思考 T.O.E.メソッド理論編
この段階までくると、時には真剣に怒る事があっても良いでしょう。
お子さんも「叱られた理由」を理解して受け止められる程度には成長してきました。
でもなるべく「怒る・叱る」という方法は最後の手段にして下さい。子どもの成長に良い影響はあまりありません。どうしても怒らねばならない時の対応は後の章で紹介します。
この直観的思考の時期に留意したい事は、何よりも親御さんが「どうしてわからないの!」と思う事柄が数多く出てくる、という事です。
先ほどの例をもう一度見てみましょう。
A ○ ○ ○ ○ ○
B ○ ○ ○ ○ ○
この図で親御さん達は何回もお子さんに数えさせます。
親「Aは?」
子「1,2,3,4,5!」
親「Bは?」
子「1,2,3,4,5!」「どっちも5だ!」
親(少しホッとしながら)「じゃあどちらが多い?」
子「え〜っと・・・A!」
このお子さんの答えに親御さんは愕然としながら「どうして何度やってもわからないのかしら。
ウチの子は馬鹿なのかしら。
もしかして脳に重大な障害があるのでは・・・」と本当に深刻に悩まれてしまうのです。
でも違うんです。
思考よりも自分の目や耳で感じた「知覚」が判断基準の優位にある時期は、どの子どもも必ず通る必要な成長のみちすじなのです。
それを親御さんが知ってさえいれば慌てる事も不安になる事もないのです。
ましてやお子さんの知能を疑う必要もまったくありません。
ちなみにこの時期の子どもの特徴を「自己中心性」と呼びます。
言葉だけ聞くと誤解を受けそうなのですが、これは世間一般で言われているところの利己的やわがままという意味とはまったく違います。
そうではなくて、自分の感じているもの、考えているものが世界のすべてだと思う特性です。
例えば1冊のアルバムを親子で見ている時、子どもが正面から親が逆さまから見ていたとしてもその子は親も自分と同じく上下正しい向きで写真が見えているハズだ、と信じて疑いません。
この時期の子どもにはそういう特質があるので、それを理解していれば子どもの行動を理解してあげられる場面が増える事でしょう。
次ページ→10・具体的操作の段階
1・脳とシナプスの成長 | 2・脳とシナプスの成長2 | 3・臨界期(クリティカル・ピリオド) |
4・臨界期(クリティカル・ピリオド)2 | 5・潜在意識と顕在意識 | 6・ヒトという生物が歩む正しいみちすじ |
7・各発達段階で心がけたい事と気をつけたい事 | 8・転動的推理(前概念的推理) | 9・直観的思考 |
10・具体的操作の段階 | 11・月齢の目安が比較と不安を生む | 12・夜泣き |
13・夜泣き2 |
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