
適切な幼児教育は後の
人間形成において大変重
要であると考えています
が注意していただきたい
ことがあります。
幼児教育は完璧な育児や
教育を推奨するものでは
ないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は
親子共に大きなストレス
になる可能性があります。
ゆったりと構え、少しくら
い上手くいかなくても
「まぁ、いっか。」
位に考えられることが幼
児教育を続けられるポイ
ントになります。
各発達段階で心がけたい事と気をつけたい事 T.O.E.メソッド理論編
1 感覚的運動知能の発達段階
ここでは特に強くお伝えする事はありません。
まだ赤ちゃんはいかにも小さく頼りなく可愛らしく、あなたは赤ちゃんに対して怒ったり無視したり、というような行動はなさらないでしょうから。
(もしそのような衝動が頻繁にある場合にはこの後の第3章「「心」を育てる」と第7章「あなた自身を自己実現に向かわせよう」をじっくりとお読み下さい。)
多くの皆様に心がけて頂きたいのは赤ちゃんの発達を「偶然」に任せるのではなく、数多くの外界情報を獲得出来るように積極的な働きかけをしてあげて下さい、という事です。
後の章やプログラムで詳しく毎日の働きかけをご説明します。
2 前操作の段階
2 ?a 象徴的知能・言葉の獲得
ここで最も重要なのは言うまでもなく言葉の獲得についてです。第4章の「「知能」を育てる」で詳述しますが、大切なのは「言葉」を獲得する為には
1.まず数多くの「事実」の認識があり(ママという存在を赤ちゃんなりに捉え)
2.次に「表象(心の中でそのモノや行為をイメージ出来ること)」があり
(心の中でママを思い描けるようになる)
3.更には「事実」を表す記号(音声による言葉や文字)を認識し、
(「ママ」という言葉を意味はわからずに覚え)
4.ようやく「象徴機能の獲得」(その言葉がある対象を象徴している事が理解出来る)
(「ママ」という言葉は自分のお母さんを表していたんだ、と気付く)
という手順を必要とする。という事です。
しかも、「話す」という能力を発現するにはそこから更に
5. 「模倣の発達」耳で聞いた音を口で上手く真似る。
(「ママ」という言葉を意味はわからないまま真似られるようになり)
6. 「言葉の獲得」記号(言葉)がその対象を表すと理解して話す事が出来る。
(「ママ」と言う言葉は自分のお母さんの事だと理解して話す)
という口、舌、喉の複雑な運動機能の能力発達も必要になります。
大人にとっても聞き慣れない外国語の難しい発音を真似るのは、いきなりは出来ませんよね。
大人にとってはいとも簡単な日本語の発音も赤ちゃんにとってはまったく未知の外国語の発音を練習するのと同じなのです。
ですから本当は「話す」よりも先に「読む」事を教えた方が赤ちゃんはより多くの言葉を表現する事が出来るかもしれません。(実際にグレン・ドーマンの人間能力開発研究所ではすでに立証されています)
的確に発音する能力が育たなくても文字カードを選ぶだけなら0歳期でも容易ですから。
しかし、それだけ多くの文字カードを用意するのは一般家庭では大変ですから、そう考えるとやはり「話す」機能を先に習得するのが当たり前と考えられるようになった事は自然なのでしょうね。
お子さんの言葉を豊かに導き出したいならば、まずは
・たくさんの事実を見せているか?(具体物でも絵カードでも絵本でも)
・具体物を思い出させる働きかけ(「いないいないばぁ」や「一本橋こちょこちょ」「ブラックボックス」などワーキングメモリーを鍛える遊び)をたくさんしているかどうか?
・たくさんの語りかけにより「言葉」をたっぷり聞かせているか?
・お子さんがあなたの言葉を真似られるように、顔を見て目線を合わせゆっくりと話しかけてみせる時間を確保しているか?
という点を確認してみるのが良いでしょう。
また「もう幼稚園なのに赤ちゃん語が治らない」ですとか「か行やさ行の発音がおかしい」という相談を受けます。
そもそも「治らない・直らない」という考え方自体が親御さんの不安を増大させているのです。
それではまるで誰でも「日本語は自然に話せて当たり前」のようではありませんか!
そうではないんです。日本語の環境で育たなかった外国の赤ちゃんは日本語を正しく発音する事は難しいですよね。例え日本で育とうとも「環境が充分でなかったら」日本語を話す事は当たり前ではないのです。
ですからこの場合は「直らない」ではなく「まだ到達していない」と捉えるべきなのです。
治(直)らない!と考えるから、まるで病気であるかのように心配になってしまうのです。
まだ到達していないならば、脳に必要な刺激を送ってやれば良いだけの事です。そして焦らずにひたすら待つことです。
そうそう、ここで「刺激」という言葉について確認しておきましょう。
幼児教育に目くじらを立てるママさんの場合、「幼い時期は刺激なんて不要!穏やかさが大切です!」と主張なさるのですが、乳幼児教育における脳への刺激とは何も精神へ激しいとくべつな揺さぶりかけを与えろと言っているのではないのです。
シナプス回路に電気信号を通してあげなさい、と言っているだけなのです。脳の中の情報は非常に微弱な電位の差によって伝わります。それを「刺激」と呼んでいるだけなのです。
ですから、美しい景色を見ても良質の刺激になります。
優しい声で絵本を読み聞かせても良質の刺激になります。
大好きなママの胸に抱っこされるだけでも良質の刺激になります。
幼児教育で言うところの「刺激」とはこういう意味なのです。
次ページ→8・転動的推理(前概念的推理)
1・脳とシナプスの成長 | 2・脳とシナプスの成長2 | 3・臨界期(クリティカル・ピリオド) |
4・臨界期(クリティカル・ピリオド)2 | 5・潜在意識と顕在意識 | 6・ヒトという生物が歩む正しいみちすじ |
7・各発達段階で心がけたい事と気をつけたい事 | 8・転動的推理(前概念的推理) | 9・直観的思考 |
10・具体的操作の段階 | 11・月齢の目安が比較と不安を生む | 12・夜泣き |
13・夜泣き2 |
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