ヒトという生物が歩む正しいみちすじ

 

適切な幼児教育は後の
人間形成において大変重
要であると考えています
が注意していただきたい
ことがあります。
幼児教育は完璧な育児や
教育を推奨するものでは
ないということです。


 ・愛情が第一を忘れない
 ・他の子どもと比較をしない
 ・完璧主義にならない
 ・結果を期待しすぎない
 ・ゆったりとした心を持つ
 子どもへの過剰な期待は
 親子共に大きなストレス
 になる可能性があります。
 ゆったりと構え、少しくら
 い上手くいかなくても
 「まぁ、いっか。」
 位に考えられることが幼
 児教育を続けられるポイ
 ントになります。 

ヒトという生物が歩む正しいみちすじ    T.O.E.メソッド理論編

○アオムシ論

「アオムシ論?」聞いたことないわ?
そう思われますか。聞いたことないですか?
そうですよね。すみません、私が作ったんです^^;
(でもきっと一定レベル以上の教育眼を持った教師なら同じ事考えている人が世間にはたくさんいるだろうと思います)


20年ばかり教育に関わってきまして、私はいつも疑問に思っている事がありました。
それは「6・3・3制は不適切なんじゃないか?」という事です。

長年、子ども達を見ておりますと、発達の似通った時期が見えてきます。
「年長・小1・小2」「小3・4・5」「小6・中1・中2」が同じだなぁ・・と常々思っていました。
そしてチョウチョの成長をイメージして「小6・中1・中2」をサナギ、「小3・4・5」をサナギになる前の太っちょアオムシ、「年長・小1・2」を中くらいのよく見かけるアオムシ、と思っていました。


このイメージは結構よく当たっていまして、「小6・中1・中2」という時期は本当にサナギのようにデリケートなんです。
チョウチョでもカブトムシでも昆虫はサナギの時期に外部から不用意に触ると成虫への器官形成に重大な障害が生じて死んでしまいます。
子どものこの「サナギの時期」は心身も第二次性徴を迎えるし、知能も哲学的な話をよく考えるようになるし、人間関係、社会関係、家族の事、友達の事、勉強の事、今まで当たり前と思ってきた事柄が自分の中で崩れ始め、もう一度それらに自分なりの意味づけをしていく・・・という非常に重要な時期なのです。


このサナギの時期を乗り越えると見事に「成虫」となって美しい羽を広げるのです。
最初に中学生の授業をした頃、私は中1と中3のあまりの違いに改めてビックリしたものです。
中1さんはまだまだ小学生とあまり変わらないのですが、中3になるとなんというか「男」になる、「女」になる、のですね。「青年」というのが適切でしょうか。

もう「子ども」じゃないんです。それをまだまだ子ども扱いする事によって、随分と成長も妨げられるし、精神面の発達にはなはだ宜しくないのでは?と感じます。

私は個人的には15歳で成人するべきだと思っています。もちろんまだまだ新米成人ですから、大人がサポートするべき事は山ほどあります。
けれども15歳から25歳くらいの10年間で「成人として」「社会の一員として」学ぶべき事柄がたくさんあるのではないかな?と感じています。その貴重な青春の時期が受験勉強などという馬鹿げた(とまではいいませんが^^;)、
もとい、ともかく、「ブランド大学合格」のみを目標とするような受験勉強に費やされるのは非常に惜しいことだと思うのです。

その後、乳幼児教育を研究するようになって3歳、6歳の臨界期を知って・・・
「ああ、そうだ。ピアジェだ」と思いました。

ピアジェというのはスイスの心理学者で、自分の3人の子どもが成長していく姿を詳細に観察し、知の個体発生としての認知発達と、知の系統発生としての科学史を重ね合わせて考察する発生的認識論を提唱した人です。
すみません、小難しいですよね。とりあえずそういう学者がいたんだ、と思って下されば充分です。
実は現在の「6・3・3制」も学習指導要領も大枠はこのピアジェの理論に基づいています。ちょっとその理論をご紹介しましょう。


感覚運動期(0〜2歳)
感覚と運動が表象を介さずに直接結び付いている時期。

前操作期(2〜7歳)
ごっこ遊びのような記号的機能が生じる。他者の視点に立って理解することができない。自己中心性の特徴を持つ。

具体的操作期(7〜12歳)
数や量の保存概念が成立し、また、可逆的操作も行える。

形式的操作期(12歳以降)
形式的、抽象的操作が可能になり仮説演繹的思考ができるようになる。

ピアジェの研究・実践はもう100年近く前の話になりますから、当時は赤ちゃんや幼児は現在よりも更に無力な存在とされ、適切な学習環境が周囲になかったのではないか?と思いますので、この目安の「年齢」はもっと先倒して考えるべきだと思いますが、少なくともこの「発達段階」の規則性は非常に適切であると思います。


そうすると冒頭で述べた私のアオムシ論
0〜2歳(3歳誕生日頃まで) 生まれたばかりの黄色いアオムシ
3〜5歳(6歳まで)       まだ細い小さなアオムシ
6〜8歳(9歳まで)       中くらいの元気なアオムシ
9〜11歳(12歳まで)     サナギになる直前の大食いのアオムシ
12〜14歳(15歳まで)     サナギ
15歳                成虫

が、ピタリと当てはまってくるのです。

ピアジェは言葉が難解すぎてなかなか家庭教育レベルまで浸透してこないのですが、実はこの「子どもが通る発達のみちすじ」を知らないと子どもの成長に無用な心配をしたり、叱る必要のないところで厳しく叱ってしまったり、子どもの行動にイライラしたり・・・というビリーフ形成に良くない事ばかりやってしまうのです。

では、大切なポイントを出来る限り簡単にご説明出来るよう頑張ってみます!
あえて、月齢目安は書かないようにします。親御さんの働きかけ方次第で、子どもの成長は月齢や年齢に関係なくどんどん進んでいくのですから。


次ページ→7・各発達段階で心がけたい事と気をつけたい事



1・脳とシナプスの成長 2・脳とシナプスの成長2 3・臨界期(クリティカル・ピリオド)
4・臨界期(クリティカル・ピリオド)2 5・潜在意識と顕在意識 6・ヒトという生物が歩む正しいみちすじ
7・各発達段階で心がけたい事と気をつけたい事 8・転動的推理(前概念的推理) 9・直観的思考
10・具体的操作の段階 11・月齢の目安が比較と不安を生む 12・夜泣き
13・夜泣き2

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横浜市都筑区中川中央1-34-9 YSビル2F


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