
適切な幼児教育は後の
人間形成において大変重
要であると考えています
が注意していただきたい
ことがあります。
幼児教育は完璧な育児や
教育を推奨するものでは
ないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は
親子共に大きなストレス
になる可能性があります。
ゆったりと構え、少しくら
い上手くいかなくても
「まぁ、いっか。」
位に考えられることが幼
児教育を続けられるポイ
ントになります。
潜在意識と顕在意識 T.O.E.メソッド理論編
前述の「3歳までが臨界期の能力」は大人ならば潜在意識と呼ばれる部分と大変深く関わっているようです。
人間は様々な事を感じ、考えます。それらの活動はすべて大脳新皮質である前頭葉前野で行われます。この部分を顕在意識といい、普通人々は顕在意識によって理性的・論理的な行動をしています。
しかし、心の奥深いところにある潜在意識は自分の本当の感情・本当の欲求を感じています。
普段、人が感じている顕在意識は実は意識の1割程度でしかなく、しかも使っているのはその3〜5%です。
人間の性格や感情、行動基準というものは無意識のうちに潜在意識にコントロールされています。
人にはよく、頭では分かっていてもやめられない思考・行動パターンがありますよね。
「ポジティブに考えよう」と思っても、どうしても物事を否定的に考えてしまったり、「ダメだ」とか「できない」などという固定概念や観念があったり。
私達の意思(顕在意識)は、観念(潜在意識)に支配され、自分の意思とは違うネガティブな結果となってしまうわけです。
しかし、顕在意識と潜在意識の一致がおこったときに、つまり潜在意識がOKサインを出したときは、今まで無理だと思っていたことが出来たり、自分の望む現実を創りだしたりすることが可能となります。
例えばこんな気持ち・・・
「自分に自信がない」「何でも悲観的・否定的に物事を考えてしまう」「人とうまくコミュニケーションがとれない」「いつも自分の気持ちよりも他人にばかり気を使って自己犠牲してきた」「行動的、積極的になれない」・・・など
このような気持ちを克服し、内面的に自分が変わるためには、この潜在意識を書き換えていく必要があります。
そして大人の場合は、潜在意識の書き換えには非常に時間がかかります。そのためのテクニックも多数開発されています。アファーメーションやビジュアリゼーションという積極的で前向きなテクニックもあれば、ヒーリングや催眠療法など受動的な方法も研究されています。
しかしながら!3歳までの子どもは言ってみればこの潜在意識が剥き出しの状態だと言えるのです!潜在意識にダイレクトに働きかけられるのです。
そしてどうも3歳を過ぎたら、この大脳古皮質へのアクセス経路は急速に閉じてしまうようなのです。あたかも古皮質と新皮質の間に強固な壁が作られたかのように。
3歳を過ぎたら手遅れなのか?と随分調べてみましたところ、どうもごく細い経路のみは存在しているようです。そしてこの細い橋は左脳側のものよりも右脳側のものの方が少しばかり太いようです。
「右脳刺激による潜在能力開発」というような書籍が星の数ほど出版されているのもその事実を語っているのかもしれません。
ともかく3歳までならば
どんな望ましい思考習慣を刷り込んであげるのも簡単です!
どのような温かく優しい心を育む事も出来ます!
大人ならば一つの習慣の書き換えに6ヶ月も1年もかかるのに対して、3歳までの子どもはいとも易々と望ましい習慣を身につけていけるのです。
この人生最初で最後の素晴しいチャンスを無駄に「ただなんとなく」過ごさせるのは子ども達に対してなんと申し訳ない事でしょう。
(言い方を変えれば望ましくない悪習慣を刷り込むのもいとも容易だとも言えます。身につけさせたくない悪習慣からは極力子どもを遠ざける工夫も必要です)
しかし潜在意識への刷り込みが簡単だと言うことは、逆に言えばこの時期に形成された心構え、ビリーフ(この考え方が正しい、と信じる強い思い込み)などは、将来的に書き換える事が非常に困難だという事でもあります。
一説には10年以上かかる・・・とも言われています。
お子さんの人間としての基礎基盤が出来る大切な大切な時期、家族が一つとなって日々の暮らし方、楽しみ方を常に考えていきたいものです。
さて、ここまで随分と脳の話をしてきましたが・・・
今までの話が大脳生理学的な立場から絶対的に合っているか?
と問われれば・・・実は、ハイ、と答えることは出来ません。
しかし、イイエ、と答えることも出来ません。
答えは「わからない」なのです。今現在の最新科学の時点では・・・。
(ですから、もし私が今まで述べたような内容を何の疑いもせず「脳科学的にこうだから我が社の教材は間違いないんです。」「最新の脳科学に裏付けされているからウチの教室は素晴しいんです!」と謳う営業者さんに会ったら、ちょっと疑問を持った方が良いかもしれません。その方やそこの講師さんはご自身で深く疑問を持たずに、会社のマニュアルだけを鵜呑みにしている方かもしれませんから^^;
そういう教育機関はビジネス主体であまり教育成果の程は期待出来ないでしょう)
私の今までの話も、大脳生理学の専門家に言わせれば「大脳生理学上で言えばまったく科学的根拠はまだない。」と言われてしまうでしょう。
ドーマン研究所の脳発達段階も「脳各部の器官形成はほぼ同時に行われる。延髄が形成されたから次は脳橋へ、というものではない」と否定されてしまうでしょう。
しかし、それは「まだ、現在の脳科学研究では解明出来ないだけ」とも言えるのです。
科学は、特に脳科学分野は世間一般の人々が思っているほど、何でも解き明かしているわけではありません。
例えばコンピューターについてよく知らない人ならば「コンピューターっていうのは便利な事が何でもいろいろ出来るのでしょう?」とまるで魔法の箱ででもあるかのように勝手に思い込んでいるものです。
しかしコンピューターにちょっと詳しい人間ならば、一体どのような事なら出来て、どのような事は現時点では到底無理なのか、その可能性と限界を知っています。
「科学的根拠がない」というだけで、物事を真っ向から否定する人々は大変多いのですが、脳科学分野の科学を登山に例えると、まだまだ1合目にすら到達していない、いえ、まだ登山口にようやく辿り着いたところ、と言える状態なのです。
ですから現在の脳科学で解明出来ないからといって、今までの話がすべて大嘘だ、迷信だ、と切り捨てるのもおかしい話だと思うのです。
そして脳科学的には解明出来ていなくても、教育学的な見地からの研究として、そして統計学的な見地から見て、今までの話のもっとも重要な部分は間違いなく「本当だ」と強く感じるのです。
教育学としても統計学としても学会の常識を変えていけるほどの「データ」はまだまだ不足しています。ですから、この話を信じるかどうかはあなたの自由です。
しかし、私自身、教師としての長年の勘みたいなものから
「先達が育ててきた早期教育理論は間違いなく真実だ!」と強く感じるのです。
なんと言っても我が子達がその正しさをすでに身をもって証明しているのですから。
ドーマンの研究も、脳器官そのものがドーマン氏の言うような発達はしないにしても、進化のみちすじを一つ一つ適切になぞって運動環境を設定してやる、という教育方法は大正解に違いないのではないでしょうか。すでに20年以上に及ぶ実践の結果10万人以上の子ども達が能力を豊かに育てているのですから。
鈴木慎一先生も石井勲先生も井深大氏も、当時は「そんな幼いウチに学ばせるなんてとんでもない!」という現在よりも遙かに痛烈な否定を浴びながら、それでもなお子ども達の為にと歩んでこられた事でしょう。
何百年後かの科学的検証を待つよりも、今、最愛の我が子にしてやれる最良と思える道を選択したいと思うのです。子どもの成長は科学の発展を待ってはくれませんから。
このサイトのご覧になった皆様が、早期教育理論、いえ決して「早期」ではなく「適期」ですね。
この適期教育理論を活かしてお子様と楽しい毎日を過ごされることを切に願っています。
次ページ→6・ヒトという生物が歩む正しいみちすじ
1・脳とシナプスの成長 | 2・脳とシナプスの成長2 | 3・臨界期(クリティカル・ピリオド) |
4・臨界期(クリティカル・ピリオド)2 | 5・潜在意識と顕在意識 | 6・ヒトという生物が歩む正しいみちすじ |
7・各発達段階で心がけたい事と気をつけたい事 | 8・転動的推理(前概念的推理) | 9・直観的思考 |
10・具体的操作の段階 | 11・月齢の目安が比較と不安を生む | 12・夜泣き |
13・夜泣き2 |
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