臨界期(クリティカル・ピリオド)2

 

適切な幼児教育は後の
人間形成において大変重
要であると考えています
が注意していただきたい
ことがあります。
幼児教育は完璧な育児や
教育を推奨するものでは
ないということです。


 ・愛情が第一を忘れない
 ・他の子どもと比較をしない
 ・完璧主義にならない
 ・結果を期待しすぎない
 ・ゆったりとした心を持つ
 子どもへの過剰な期待は
 親子共に大きなストレス
 になる可能性があります。
 ゆったりと構え、少しくら
 い上手くいかなくても
 「まぁ、いっか。」
 位に考えられることが幼
 児教育を続けられるポイ
 ントになります。 

臨界期(クリティカル・ピリオド)2    T.O.E.メソッド理論編

幼児の脳は、今まで述べてきたように大きな可能性を秘めています。それが生後の環境要因によって「使わないシナプスを消す」という形で神経回路が形成されるのです。

刺激が全く伝わってこないシナプスは、やがて消失してしまいます。例えば生まれて間もない猫の目の片目を数ヶ月閉じておくとどうなるでしょう。閉じた片目のシナプスの多くが消失し、その目は一生見えなくなってしまいます。目の機能にも視神経にも何の障害もないのに!です。

目からの視覚情報を処理する視覚野のシナプスが失われてしまったからです。
逆に、よく活動する(情報がよく伝わる)シナプスや神経細胞はよく発達して、ますます情報をうまく処理できるようになります。

脳の各機能領域においてこのシナプス消失・淘汰の時期はそれぞれあるようですが、この最も大きな転換期がどうやら3歳・6歳期頃に集中しているようです。

(音や言語に関しては0歳8ヶ月〜1歳3ヶ月頃に一度大きな淘汰があるように感じます。

この時期のシナプス淘汰を過ぎると急に発語が増え始めるように感じています。

しっかりとした科学的裏付けがあるわけではなく、数多くの子ども達を見ての教師の勘としか言えませんが。でも確実にこの時期に何か成長の大きな転換期がある、と感じています。)

生物にとって、「生きる為に必要な能力」をより発達させるのは大変重要な事です。ですからその「大切な能力」の成長に力を注げるよう、「不要な能力」を消していくのは自然界が動物に与えた神秘的で優れた仕組みだと言えるでしょう。

しかし、生まれたばかりの赤ちゃんをただの無力な存在だと思い込み、人間としての機能を発達させる環境を与えずにいたら、赤ちゃん本来の素晴しい能力は消失してしまいます!

0〜3歳期に本当に適切な刺激を進化のみちすじに従って適切に与え、将来活躍させたいシナプス回路が臨界期を過ぎるまでに消失しないようにしてあげましょう。

三つ子の魂、百までという大変有名な言葉があります。3歳までに覚えた事は100歳になっても決して忘れない。という意味です。大脳生理学などというものがまったく存在しない遙か過去から人々は経験としてその事実を知っていたのでしょう。

もちろん、3歳までにただ「暗記」させただけの表層の事柄は簡単に忘れてしまいます。

ここで語っているのはそのような表面上の事ではありません。

大脳古皮質は「生存」の為に必要な原始的欲求や感覚の基礎機能を司る部分です。

つまり3歳までに心にしみこんだ「愛情・感情の起伏・喜怒哀楽・世界観(肯定的or否定的)」

などその子の「性格」「個性」と言われるような基本的性質。思考の習慣(ポジティブorネガティブ)前向きに困難に立ち向かう子か、嫌な事からは逃げやすい子か、などなどの行動習慣など

人格の基礎が強く強く形作られる時期なのです。


3歳までを臨界期とする非常に重要な事柄をあげますと

○「信頼」「愛情」「誠実」「協調性」「思いやり」「積極性」「根気」「情緒の安定」などの大変望ましい性格上の特質を特別なほどしっかりと作り上げることが出来ます。

(これらの気質は9歳頃までも比較的スムーズに育てられますが、ことさら3歳までに形成された気質は強固にその子の個性となって残ります)

○一日の基本的な生活習慣のルーチンも3歳頃までに大体完成すると後が大変楽です。

○0〜3歳期に大変有効な「パターン認識法」を用いて、シナプス回路のネットワークを

驚くほど豊かに構築できます。

○一つの言語(親の母国語が最も望ましいです)の言語体系を完璧に理解します。

  (働きかけかた次第では複数の言語習得が可能です) 


6歳までを臨界期とするものでは

○     絶対音感の獲得

○     運動面で一流選手となれる可能性の基礎能力

○     芸術面で一流となれる可能性の基礎能力

○     最終的な知能指数(7〜8歳頃までIQを伸ばせないことはありませんが、それは微々たる数字なのでおおよそ6歳頃までがIQを育てるゴールと思った方が良いでしょう)

○     第二外国語の習得(「話せるように」だけならそれ以降でもなれますが、哲学など深い思考活動を可能とするレベルまでの習得は困難です)

○     方言・アクセント(声帯筋肉が確定化して、正確な習得は不可能となります)

○     親子の愛情の絆(修正はこの後も不可能ではありませんが相当困難になります)

○     基本的な躾  (修正はこの後も不可能ではありませんが相当困難になります)


ここまでお話してきましたが、つまり0〜3歳期に本当に必要な教育とは

○     人格の基礎・土台となる「愛情」「信頼」への絶対的な肯定感

○     「自分は愛されている」「自分は必要な存在だ」という強い自己肯定感

○     望ましい思考習慣の確立

○     望ましい行動習慣の確立

○     コミュニケーションの基礎能力

○     対人関係の良好さ

○     脳シナプス回路を偏りなく多様に増やす為の大量の情報インプット

○     ヒトの進化の過程にのっとった適切な運動環境

○     母国語の言語体系習得の完成(3歳までなら複数言語でも不可能ではありません)

といった事柄を計画的に与え、育てていく事と言えます。

(何を指して「望ましい」とするか?は各ご家庭それぞれがお考えになるところですので、

ここではあえて「望ましい」とだけ記述しました。)


次ページ→5・潜在意識と顕在意識



1・脳とシナプスの成長 2・脳とシナプスの成長2 3・臨界期(クリティカル・ピリオド)
4・臨界期(クリティカル・ピリオド)2 5・潜在意識と顕在意識 6・ヒトという生物が歩む正しいみちすじ
7・各発達段階で心がけたい事と気をつけたい事 8・転動的推理(前概念的推理) 9・直観的思考
10・具体的操作の段階 11・月齢の目安が比較と不安を生む 12・夜泣き
13・夜泣き2

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