
適切な幼児教育は後の
人間形成において大変重
要であると考えています
が注意していただきたい
ことがあります。
幼児教育は完璧な育児や
教育を推奨するものでは
ないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は
親子共に大きなストレス
になる可能性があります。
ゆったりと構え、少しくら
い上手くいかなくても
「まぁ、いっか。」
位に考えられることが幼
児教育を続けられるポイ
ントになります。
脳とシナプスの成長2 T.O.E.メソッド理論編
そして6歳までに残りの10%が完成します。
それは0歳に近ければ近いほど、シナプスネットワークの成長は爆発的で、6歳に近づくほど成長は緩やかになってきます。
しかし、0〜6歳時期にもっともシナプスの増えない5〜6歳の1年間ですら、その後80歳までの脳成長と比較したとして、6〜80歳の約75年間のシナプス成長率よりも5〜6歳の1年間の成長率の方が遙かに大きいのです!
そう考えたら0〜3歳期のシナプスネットワークが爆発的に増える形成時期とは、我々の想像の域を遙かに超えた、どれだけもの凄い可能性を秘めているのでしょう!
一つの目安として東大合格にはIQ140が必要、というデータがあります。
本当に適切な乳幼児教育を与えられさえすれば3歳時点でのIQ140はさほど大変な数字ではありません。
3歳の誕生日で平均的な4歳3〜4ヶ月程度の能力を有していれば良いのです。
3歳の誕生日頃は子どもの能力に大きな個人差が見られる時期です。
発達の緩やかな子は発達標準の2歳レベルの発達ですし早い子は4歳レベルです。(だからその中間能力が3歳の標準になるワケですが^^;)
私の見てきた数多くの子ども達の中でも、お母様が早期教育にまったく興味がなくても、意図的な英才教育をなさらなくても、乳児期からの語りかけが豊かであったり絵本を良く読んでいたりした家庭の子は大抵3歳時点でIQ140くらいだろうと思います。
そして、特別なお受験幼稚園ではないけれど面接で発達進度を診断します・・・などというお勉強系の幼稚園に合格するお子さんも大抵このレベルのお子さん達なのです。
IQ140などと言うからご大層に聞こえますが、例えば幼稚園入園までもう1年ある時に
「春にもう入園だっけ?」「ううん、もう1年あるの。来年よ〜」
「ええ〜、そっかぁ、ものすごくしっかりしてるわね〜。驚いたわ。」
なんて言われるお子さんは大体IQ140程度なワケです。但し、あくまで2〜4歳頃の話ですよ。こういう子ならご近所に時々おりますよね。
しかし3歳でのIQ値というものはそのまま維持出来るものではありません。
また、0〜3歳期までの爆発的なシナプス発達と3歳以降の脳の成長とはガラリと様子が変わってしまいますから、3歳までのIQはその後の成長を考える目安にはなっても脳の機能を決定したり過信したり将来的なIQを保証する材料にはならないのです。
しかし、3歳の時点でIQ140までに育てておくと、その後の成長も大変スムーズになります。
「言葉」での理解力が深いですから、生活習慣や心の成長、または知能発達を促す取り組みやお稽古事への努力など、複雑な心情や概念を伝える事が容易になります。
小学校受験を考えるにしても、IQ100から130に高めるのには幼稚園年少から親子共に厳しい受験生活を送らねばなりませんが(もちろん優れた知能教室ならば楽しく遊びながらIQを伸ばす事も可能ですが。しかしやや高額です^^;)、すでにIQ140あれば年少や年中期は塾など通わずとも毎日家庭でほんの僅かな時間だけ思考力を高める遊びと、本人にとってはすでに簡単なプリント学習数枚に触れれば充分です。
最初の東大の例に戻りますと、わかりやすい数字としてIQ150の人ならば東大合格の為には毎日3時間の学習が必要だそうです。
しかし、これと同じ質量の学習をIQ100の人が頑張ろうと思ったら、毎日30時間が必要となります。1日は24時間ですからこれは不可能な話ですね。
IQとはイコール学力ではありません。
IQが高いから学校の成績は良い、とか暗記が得意とかいうわけではありません。
むしろIQが高くても簡単な計算は苦手、という数学者もたくさんおります。
アインシュタインが小学生のように単語のスペルを間違えたり、光速度の数値を思い出せなかったりしたのは有名な話です。
IQとは動物とは違った「人間」特有の「知能活動」を支える「知性の体力」です。
運動で言えばサッカーや野球の優れた技術の部分ではなく、それを支える筋力や持久力の部分です。
IQが高い子どもの特徴は「誠実」「正直」「私欲のなさ」「自制力がある」「神経質でない」「指導的才能がある」「人気者である」「責任感が強い」などの特性において平均的知能指数の子どもより優れている、というデータが発表されています。
ですから優しく強く豊かな心を育てたいと思ったら、お子さんの知性を育むのが近道なのです。
間違ってはいけません。「知識」ではありません。「知性」ですよ。
育児は3歳までが序盤、3歳から9歳までが最も重要な中盤戦かもしれません。
知能を決定づける前頭葉前野は3歳から9歳頃までに非常に豊かに育てる事が出来ます。
(逆に言えばこの時期、無理に、そして過度に暗記ばっかりに精を出させ、「思考力」を育てる練習をしないと、後々「ペーパーテストだけは出来るけれど、それ以外はサッパリダメ」という、典型的な「コミュニケーションの取れない高学歴だけの困った人物」に育ったり「思春期挫折症候群」に陥ったりします)
まだ科学的データはありませんが、教師の勘で子ども達の様子を見ると「3〜9歳は様々な神経回路の髄鞘化が格段に進む時期」という事なのかな?という気もします。
3歳までに暗唱出来た事柄、覚えていた記憶、などというものは頻繁に復習でもしていない限り、実は案外3歳以降きれいサッパリ忘れてしまうものです。
英才教室に0歳から6年以上通ったのに、2歳の頃暗唱出来た事柄を小学生ではすっかり忘れてしまった、と嘆くお母様もおります。
しかし0〜3歳期に重要なのは「百人一首や九九を暗唱すること」ではなく、 脳のシナプスネットワークの回路を豊富に育ててやることです。 3歳までに脳のシナプスネットワークの回路を豊富に育てておいてやれば、それを土台としてこの後の「思考力」を育む重要な時期、どれだけ能力を高く伸ばすことが出来るでしょうか!「暗唱」やフラッシュカードは0〜3歳期のシナプス回路を育てるにはとても良い手法です。
ですから「暗唱」自体が悪いわけではありません。いや、大変良い取り組みの一つではあります。
しかし目的は「暗記」ではないのです。大切なのは目に見えるアウトプットではなく、目に見えないインプットなのです。
ここがしっかりとわかっていればあなたの育児は間違った早期教育もどきの広告などに惑わされることなく、そしてまた優れた教育機関(例えばスズキメソードや公文式など)に対する否定的な噂話にもあなた自身の意見を持ってその本質を見つめ、しっかりとお子さんの為になる有効な道を選択していけることでしょう。
次ページ→3・臨界期(クリティカル・ピリオド)
1・脳とシナプスの成長 | 2・脳とシナプスの成長2 | 3・臨界期(クリティカル・ピリオド) |
4・臨界期(クリティカル・ピリオド)2 | 5・潜在意識と顕在意識 | 6・ヒトという生物が歩む正しいみちすじ |
7・各発達段階で心がけたい事と気をつけたい事 | 8・転動的推理(前概念的推理) | 9・直観的思考 |
10・具体的操作の段階 | 11・月齢の目安が比較と不安を生む | 12・夜泣き |
13・夜泣き2 |
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