小一プロブレム(小一問題)

 

小一プロブレム(小一問題)について

現在、小学校入学時に大変問題になっている小一プロブレム(小一問題)について

小一プロブレム(小一問題)とは小学校に入学した子ども達(新小学校一年生)が授業中にも関わらず廊下へ出たり、教室内をうろうろしたりして授業にならないような状況を言います。


この問題行動を起こす子ども達は、わざとふらふら・うろうろしているのではなく、授業と休み時間(遊ぶ時間)などの概念に欠け、自分の行動を制御する能力が低く、幼稚性が高い子ども達に多くみられるようです。

子育てや教育に対して自由な方針を持った家庭や保育園・幼稚園生活の中で、あまりに自由奔放に生活をしている子ども達の一部は、人の話を聞くこと・遊んで良い時と悪い時などの教育(しつけ)を日常的に受けてきていないように思います。


幼児期の中で自由な発想で自由に行動し、自己表現をし、遊ぶことは非常に大切です。
ですが、きちっとするべき時・やらなければいけない時、そして思い切り遊んで良い時の区別は普段の生活の中からでも十分に教育できます。

例えば、食事中にきちっと座って食べることは当たり前の話ですが、子どもが食事中であっても食べ物を手に持ち、口でもぐもぐ食べながらでも平気でふらふらさせている親達が多く見られます。
このような経験の積み重ねが小学校の授業と遊びの区別もつかないようなタイプの子どもにしてしまうのでしょう。


小学生に入ってからでは、しつけ教育を行うにしても大変な労力・時間が必要になってしまいます。
まして小学校では集団心理や様々な要因が働きますので、小学校のみでこのような問題に対して即座に解決していくことは大変困難です。

小一プロブレム(小一問題)対策

この小一プロブレム(小一問題)に対して、どのような対策を行っていったら良いのでしょうか?


基本は幼少期から各家庭自分の子どもに対してきちんとしつけを行っていくことが大切です。
その後、保育園や幼稚園、更には小学校の先生方との連携により対策を行っていくことでより良い状態に改善をしていくことが必要だと思います。


小一プロブレム(小一問題)がすでに起こっている学級では、即効性のある打開策は難しく、各学校の先生方も大変な問題として受け止めています。


現在の子ども達は親とも友達に近く、先生とも友達のような関係であることが当たり前のようになってきていますので、目上の人に対する尊敬・敬う心が育ちにくい環境であるため、親や先生の言うことも聞かない子ども達が増えてきているようです。
親の過保護・過干渉によるモンスターチルドレンなどの似たようなケースも見逃せません。

子どもと親の関係として友達関係でも良い関係は築ける場合もあるかもしれませんが、親(特に父親)は怒ると怖いという感覚(悪いことをしたらいけないという気持ち)も大切です。
親と子ども・大人と子どもには上下関係があるという当たり前の関係が現代社会では崩れてきています。


学校での問題は複雑な要因などが絡み合いますが、基本的に各家庭でのしつけ教育が崩れてきていることが原因ですので、我々親達は幼児期のしつけや教育、親子関係に対してもっと学習していく必要があるように思います。


小一プロブレムやその他、現代の子ども達に起こっている問題の多くは我々親のしつけや教育意識の低下が問題なのです。


皆さんも私達と一緒にしつけや幼児教育について考えてみませんか?