失敗は成功のもと
現代では引っ込み思案の子ども達が多いように感じます。
失敗に対して、臆病になっている子ども達が多くなっているのではないでしょうか?
それはもしかすると、子どもに対する期待や押し付け、体裁や面子など、我々親達の姿勢が影響しているのかもしれません。
「失敗したらどうしよう。」「失敗したら、かっこ悪い。」「失敗したら恥ずかしい。」「失敗したら怒られる。」など。。
「失敗したら・・」という不安は少しずつ大きな壁となってどんどん引っ込み思案な子どもになっていってしまいます。
どうしたら良いのでしょうか?
子どもが「失敗してもいいんだ。」または「失敗は沢山した方がいい。」くらい考えられるようになると前へ進める安心感と力が出るようになります。
子どもの心の中にある「失敗したら・・」という不安要素を我々親達ができるだけ取り除いてあげることが大切です。
更に言うなら「失敗をすることは良いことなんだよ。頑張っている証拠だね。」と教えてあげてください。
誰でも失敗をするし、成功者ほど沢山の失敗をする。
失敗をするということは、
「自分の力より少し難しいことをしている」
「チャレンジしている」
ということでもあります。
どんどん行動をし、失敗を恐れずに進んで行く事が、自分を成長させる良い方法であることを少しずつ理解ができるように我々親が教えていく必要があります。
反対に失敗に対して、「何してるんだ!ばか」「グズだね〜。ちゃんとしろよ!」などというような言葉を使っている親御様を見たことがありますが、子どもは自信を無くし、萎縮してしまっているように感じました。
萎縮している子どもはその場での思考が停止してしまうことがあります。
恐怖で頭が真っ白になってしまい、今言われていることを理解することもできなくなってしまいます。。
子ども達の心を蔑ろにする方法が良いはずはありません。
失敗に対して強く叱って教える教育方法があります。
ご存知、スパルタ式教育です。
学習やスポーツなどでも、スパルタ的な方法の教育をする指導者や親御様もおり、一定の成果がある場合もあります。
特にスポーツなどではスパルタ式は目に見えて成果が上がることがありますが、現在では後々の伸びを考えるとあまり良い方法ではないという考え方が主流となっています。
スパルタ式教育方法では、自分で考える力を育てることが難しくなってしまうからです。
スパルタ式では失敗に対して、厳しく叱ったりします。
子どもは失敗をしないようにする努力するので、指導者や親御様の言うことを忠実に実践しようとしますが、叱られ、恐怖により萎縮してしまう場合、指導者や親御様の言うことも正しく理解すらできなくなることがあります。
先ほども言いましたが、そこには「自分で考える」という大切なものが育ちにくいという大きな欠点があげられます。
子どもの性格や能力によってはスパルタ式が合う場合もありますが、判断を誤ると子どもの心に大きな負担となってしまうことも考えられます。
スパルタ式では「失敗をしても大丈夫」や「失敗は成功のもと。どんどん挑戦してみよう。」というものではなく、「失敗したら大変だ」「失敗したら叱られる」と、失敗に対して恐れを抱かせてしまう可能性が高いのです。
失敗をしないようにしなければならないため、失敗する可能性を感じるものに対してチャレンジしたりできなくなってしまいますので、様々なことに挑戦し、失敗を成功の糧とすることができません。
ここでは批判的な意見ばかり述べていますが、スパルタ式教育の全てを否定しているわけではありません。
スパルタ式には他にはない良い面だってあります。子どもの性格や指導者の能力によっては非常に良い方向へ向かう場合もあります。
ただ、失敗に対して恐れを抱かせることが正しいとは思えないのです。
特に精神的に未熟な幼児には非常に不向きな教育法だと考えています。
子ども達には、「失敗なんていくらでもしてもいいんだ。失敗を恐れず、どんどんチャレンジすることはとても良いことなのだ。」ということを幼児期から考えられるように、我々親達が教えていく必要があると考えています。
「失敗は成功のもと」です。
※ただ、全ての物事に対して失敗を恐れずに考えれば良いわけではありません。危険なものや大きな失敗に繋がることに対しては慎重になることも必要です。
時と場合によっては慎重に考えなければならないことも教えていきましょう。