東大、幼児の脳機能発達過程には複数のプロセスが存在することを発見

 

ニュース「東大、幼児の脳機能発達過程には複数のプロセスが存在することを発見」

2月14日、YAHOOニュース(マイコミジャーナル関連記事)から幼児期の教育に関して、大変興味深い記事が掲載されました。

東京大学 大学院総合文化研究科の開一夫教授らの研究グループは、近赤外分光法を用いて、幼児の脳機能発達過程には複数のプロセスが存在することを突き止めた。Developmental Cognitive Neuroscience誌のオンライン版に掲載された。

これまでの研究により、子どものある認知課題の成績とある特定の脳領域の活動の強さの間には関連があることが示されていた。これらの結果から、研究者らは、その特定の脳領域の活動が強くなることで認知課題の成績が向上すると推測し、脳発達においては一本道の経路であるということが想定されてきた。

研究グループでは、幼児に認知課題を与え、3歳時点と4歳時点における下前頭領域の活動を、近赤外分光法を用いて計測。その結果、3歳時点で認知課題を解ける幼児(グループA)は右の下前頭領域を活動させたのに対して、解けなかった幼児(グループB)はその領域を活動させなかったことが判明した。

その後、グループAの幼児は、4歳時点では左右両側の下前頭領域を活動させた。一方、グループBの幼児は、認知課題を解けるようになったが、右側ではなく左の下前頭領域を活動させたことが確認された。

この結果、同じ課題においても、早くから解ける子どもとそうでない子どもの脳の発達プロセスには違いがあることにより、幼児の脳の発達には複数の経路が存在することが示された。

なお、研究グループではこの結果を踏まえ、子どもに対する画一的な教育的関わりでは不十分で、子どもに応じて関わりを変える必要性があることを示唆していると指摘している。

※ヤフーニュースより抜粋

「幼児における複数の脳発達過程」PDF

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http://www.adobe.com/jp/products/acrobat/readstep2.html


上記内容からも、子どもの成長過程には差異があり、皆同じような教育方法では理解や認識力などに大きな違いが生じてしまうということが分かります。

「脳機能」の発達の過程はほぼ皆同じであるという従来の考え方が崩れ、認知能力以外の発達で考えても一人一人で使用・発達する脳領域が異なる可能性があるようです。

現在の幼児教育や学校教育などの教育システムをも揺るがす大きな発見です。

園・学校で、その教育方針に合っている子どもは伸びやすく、合っていない子どもは伸び悩んでしまうという考えにも繋がってしまうので、教育関係側ではまた大変な問題が飛び込んできたことにもなります。

確かに多くの場合、同じ兄弟・同性であっても全くもって性格や発達具合が違います。
関わり方も兄弟一様では上手くいかないケースが多々見られます。

子育てや教育は難しい訳ですね。。。

幼児期の子どもの発達具合や、興味、嗜好などを最も把握できるのは子どもと同じ時間を最も多く過ごす母親(父親・祖父母)ですので、その関わり方が大きく影響すると言えます。

子どもと同じ目線に立ち、きちんと向き合うことが子どもの成長・発達を把握できる最良の方法ですので、再度ご自身と子ども達の関係を見つめなおしてみてください。

(注意!)しかし、子育てや教育を一人で抱え込んでしまうことは良くありません。
基本的に、母親と父親はお互いに子育てや教育について十分に話し合い・協力、連携をとっていかなければいけません。仕事で頭がいっぱいな状態では難しいこともありますが、できるだけ一人で抱え込まないことです。

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