イメージする力について
一般的にイメージとは、心の中に思い浮かべた出来事や物体・姿などを指します。
イメージする力は、目標達成率や自己実現において、大きな影響を持っているといわれています。
よく『夢をもとう』『目標を持とう』ということが言われますが、夢を持つ、目標を持つとこうことは明確なイメージを持てる大変良い方法でもあります。
夢や目標に向かって頑張っている人は輝いて見えます。エネルギーや活力がまるで目に見えるように感じます。
それではこのイメージする力の強さや方向性を考えてみましょう。
イメージには、プラスイメージとマイナスイメージがありますが、もちろんプラスのイメージをすることが大切です。
プラス思考が良い結果に繋がり易いということは皆さんご存知かとは思いますが、物事をプラスで考える、プラスにイメージをすることによって、様々な物事が上手くいく可能性が高くなります。本当ですよ〜。
また、頭の中で成功イメージを何度も何度もシミュレーション(想定している結果がどういうプロセスによって得られるのかを、仮想・模擬的な実験や想像によって行うこと。)することで、より明確な成功イメージが持てるようにもなります。
例えば一流のスポーツ選手のインタビューなどで、「イメージ通りにできた。」という言葉をよく耳にします。
これは、多くの練習や試合の中の成功体験の積み重ねなどで培った経験からくるものでもありますが、様々なタイミング・複雑な状況の中で瞬時に成功イメージを作り、そのイメージに沿ったプレイをして結果に結びつけることができたということです。
一流の選手は常にイメージを持ってプレイしているということでもあります。
それはスポーツ選手だけではなく、様々な分野で活躍している人達はイメージを持ち、頭のなかでシミュレーションしながら成功への道筋をもイメージしているのです。
ポジティブという言葉もよく耳にしますが、プラスの思考・イメージができると心のパワーが沸いてくるものです。
上手くいく明確なイメージが沸けば「必ずできる!」「やればできるんだ!」という自信も出てきます。
ポジティブな人は、物事を常に前向きに考えることができるので、プラスイメージをする力が強くなります。
またポジティブになるには、失敗した時でも「気にしない・気に留めない」という選択的鈍感力(様々な経験の中で、気にしなくても良いことを直感的に判断する力)も必要です。少しのことでクヨクヨしたり悩んだりしない強さと鈍感力は必要な能力です。
反対にネガティブ、マイナスのイメージを持つと、心のパワーは削り取られてしまいます。
「どうせやっても無駄だよ。。」「ぼく(わたし)には無理。」
これでは自信もパワーも出る訳はありません。
もし、いつもマイナスにイメージする力が強くなってしまった場合、どうでしょう?何をするにも悪いイメージばかり持ってしまうとどうなるのでしょうか?
イメージする力は、実現しやすくなります。
それは悪いイメージ(マイナスのイメージ)でも実現しやすくなってしまうのです。。怖いですよ〜、気をつけましょう。
イメージする力と方向性、それは子ども達も同じです。
我々親の子ども達への言葉がけ一つで、この心のパワーともいえるプラスへのイメージ力を高めることも削り取ることもできるので、良く考えていかなければならない問題だと思います。
・子どもが頑張った時にはほめてあげましょう。
・何かに頑張っている時には応援してあげましょう。
きっといろんなことが上手にできるようになっていきます。
成功体験が多い子どもは、この成功イメージ(プラスイメージ)を持ちやすくなり、成功イメージを楽しみにもできます。
『好きこそ物の上手なれ』
子どもは得意なことは、好きになりやすくなります。
好きなことは、いつも頭の中でイメージ(プラスイメージ)するので、色んなことが上手くいきやすくなります。
プラスのイメージを持つということは先のことを予測すること(先を読む力)と似た意味も持ちますので、プラスのイメージをする力が強いほど成功率が高くります。
反対に失敗体験が多いものにはマイナスイメージを持ちやすくなり、成功イメージを持つことが難しくなってしまいます。失敗するイメージが強くなってしまうと、例え成功できる力があったとしても力を出せずに失敗してしまうことが多くなってしまいます。自信が無くなってしまうとエネルギーがわいてきません。
失敗体験の多いものや、苦手意識の高いものに対して、無理に頑張らせようとしても余計に嫌な思いを持たせてしまうこともあるので、子どもが『これならぼく(わたし)にもできそうだ』と見通しをたてられる程度から始めることが必要です。
少しづつ成功体験を積んでいくことで、『ぼく(わたし)にもできる』という成功イメージが持てるようになり、『もう少しがんばれそうだ』という気持ちも育っていきます。
難しいことをするように強要したり、「なんでこんなことできないんだ!」とか、「へたくそ!」などと、子どもの気持ちを剥ぎ取るようなことは止めましょう。
子ども達にはプラスイメージが持てるようになってほしいですね。