行きつくところまで行く

 

「行きつくところまで行く」 はやし浩司先生の育児・教育指導

 はやし浩司先生子育ては、失敗してみて、それが失敗だったとはじめて気づく。

その前の段階で、私のようなものがあれこれ言ってもムダ。
ほとんどの親は、「うちの子に限って」とか、「まだ何とかなる」と考えて、無理に無理を重ねる。が、やがてそれも限界にくる。


 よくある例が、子どもの燃え尽き(バーントアウト)。

概してまじめで、従順な子どもがなりやすい。
はげしい受験勉強をくぐりぬけ、やっとの思いで目的の学校へ入学したとたん、燃え尽きてしまうなど。

浜松市内でも1番と目されている進学校のA高校のばあい、1年生で、1クラス中、2〜3人。
2年生で、5〜6人が、燃え尽き症候群に襲われているという(B教師談)。
1クラス40名だから、10%以上の子どもが、燃え尽きているということになる。

この数を多いとみるか、少ないとみるか? 


 燃え尽きは初期症状を的確にとらえ、その段階で適切に対処することが大切。
登校前に体や心の不調や、無気力、倦怠感を訴えたりする。

不登校の初期症状に似た症状を示すこともある。
そういうとき親が、「そうね、だれだってそういうときがあるよ」と言ってあげれば、どれだけ子どもの心は救われることか。が、親にはそれがわからない。


ある母親はあとになって、私にこう言った。
「無理をしているという気持ちはどこかにありましたが、目的の高校へ入ってくれれば、それで問題のすべては解決すると思っていました」と。

もっともこういうふうに反省できる親はまだよいほうだ。
中には、「わかっていたら、どうしてもっと早くアドバイスしてくれなかったのだ」と、私に食ってかかってきた父親がいた。


 結論を先に言えば、結局は親というのは、自分で行き着くところまで行かないと、自分で気づかない。

一度(無理をする)→(症状が悪化する)→(ますます無理をする)の悪循環に入ると、あとは底なしの泥沼状態に陥ってしまう。
これは子育てにまつわる宿命のようなものだ。
そこで大切なことは、いつどのような形で、その悪循環に気づき、それをその段階で断ち切るかということ。もちろん早ければ早いほどよい。そしてつぎのことに気をつける。


(1)  あきらめる……「あきらめは悟りの境地」という格言を以前、私は考えたが、あきらめる。


(2)  今の状態を保つ……「何かおかしい」と感じたら、なおそうと考えないで、今の状態をそれ以上悪くしないことだけを考える。


(3)  一年単位でみる……子どもの「心」の問題は、すべて一年単位でみる。「心」の問題はそのつど一進一退を繰り返すが、それには一喜一憂しない。


 これは燃え尽きに限らず、子どもの心を考えるときの大鉄則と考えてよい。



はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー4
NO’73〜NO’96
参観は「動」と「静」を見る 嫉妬は心を歪める
子どもの勉強は30分で5分 仮面治癒に注意!
幸せにするのが最高の教育 しつけは普遍
自慰は笑って見過ごせ 教師は聖職者にあらず
生きることを原点に 仮面をかぶらせるな
広い視野で日本を見る 行きつくところまで行く
叱ったらほめる 見栄、メンツ、世間体
子どもは甘えるもの 裸で生きる
「今」を知らない子どもたち 知識と教養
過関心は心をつぶす スキンシップは魔法の力
生きるのがマトリックス(母体) 慈善は家庭から
愛情は落差の問題 常識を大切に

NO’1〜NO’24 NO’73〜NO’96 NO’145〜NO’168
NO’25〜NO’48 NO’97〜NO’120 NO’169〜NO’192
NO’49〜NO’72 NO’121〜NO’144 NO’193〜NO’216
NO’217〜NO’240 NO’241〜NO’264 NO’265〜NO’282
NO’283〜NO’292


情報・画像の出展:はやし浩司先生

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【はやし浩司先生のプロフィール】

はやし浩司先生1947年岐阜県生まれ。

金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。

独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。

現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。

●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。

うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。

「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。

●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。

●現在は、インターネットを中心に活動中。

メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、

電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。

「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。

(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)

過去の代表的な著書

子育て格言ママ100賢1子育て格言ママ100賢子育て格言ママ100賢子育てはじめの一歩

子どもの心・100の育て方目で見る漢方診断クレヨンしんちゃん 野原家の子育て論子育てストレスが子どもをつぶす

ドラえもーん・野比家の子育て論 子育て最前線のあなたへ受験に克つ子育て法ポケモン・カルト―あなたの子どもがあぶない!

・・・などなど30冊余り出版されています。

はやし浩司先生のHP・ブログ

はやし浩司のホームページ はやし浩司先生のメインサイトです。
子育て・幼児教育など、先生が実践されてきた内容が凝縮されています。
きっと先生の優れた教育感、人間味溢れる魅力をお分かりいただけると思います。
はやし浩司の書籍 先生が執筆をした過去の原稿をダウンロードして読めます。

読者の相談ページや進学問題、パパママの子育て診断ページもあります。

最前線の子育て論byはやし浩司(メルマガ版) メルマガ版「最前線の子育て論byはやし浩司」は2007年10月、
60000誌の中で、TOP-ONEに評価され、2008年のメルマガオブザイヤーを受賞しています。

先生の素晴らしい教育・子育て論を見てみて下さい。

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最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe−Blog) 最前線の育児論のブログです。
子育てや教育について様々な視点・角度で執筆されています。

最前線の子育て論byはやし浩司 (ヤフーブログ) 最前線の子育て論(ヤフーブログ版)です。
教育に対して様々な情報を掲載しています。
主に先生の哲学者的な内容を見ることができます。
しかし、先生は博識ですね〜。
お孫様のかわいい画像と、日記、教育論を掲載しています。

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