「まじめな子ども」 はやし浩司先生の育児・教育指導
言われたことをきちんと、しかも従順にする子どものことを、まじめな子どもと考えている人がいる。しかしこれは誤解。
その子どもがまじめかどうかは、その子どもがどれだけ自己規範(自分で考え、その判断に従って行動すること)を守れるかどうかで決まる。こんな子どもがいた。
ある日、バス停で1人の女の子(小3)に会った。
以前の生徒だったので、「ジュースを買ってあげようか」と声をかけると、その子はこう言った。
「いいです。これから家に帰って、夕ご飯を食べますから。ジュースを飲んだら、夕ご飯が食べられなくなります」と。こういう子どもをまじめな子どもという。
子どものまじめさは、家庭環境で決まる。
しかも0歳からの乳幼児期にかけて決まる……? そのことを、私は2匹の犬を飼ってみて知った。
私の家には2匹の犬がいる。
1匹は、保健所で処分される寸前にもらってきた犬(これをA犬とする)。
もう1匹は、愛犬家のもとで手厚く育てられた犬(これをB犬とする)。
この2匹の犬は、我が家へ来てからずっと、性格は幼犬のときのまま。
A犬は、もう15才にもなるが、忠誠心も弱く、裏の木戸があいていようものなら、すぐ遊びに出て行ってしまう。だれにでもシッポを振るから、番犬にはならない
一方B犬のほうは、態度も大きいが、忠誠心も強い。
見知らぬ人が来たりすると、けたたましくほえる。実のところ人間も犬と同じ。
生後まもなくから、親の手を離れて育った子どもや、育児拒否、家庭騒動、虐待を経験した子どもは、A犬のような性格をもつ。一方、心穏やかな環境で、親の愛をたっぷりと受けて育ったような子どもは、B犬のような性格をもつ。
これ以上のことは、あれこれ誤解を招くので。ここでは書けないが、子どもをここでいう「まじめな子ども」にしたかったら(当然だが……)、B犬が育ったような環境で、子どもを育てる。
もっと言えば、子どもの側からみて、絶対的な安心感のある家庭で、子どもを育てる。
「絶対的」というのは、「疑いをいだかない」という意味。
そういう家庭があってはじめて子どもは、善悪を静かに判断して、それに従って行動できるようになる。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。