「男らしさ、女らしさ」 はやし浩司先生の育児・教育指導
男らしさ、女らしさを決めるのが、「アンドロゲン」というホルモンであることは、よく知られている。
男性はこのアンドロゲンが多く分泌され、女性には少ない。
さらに脳の構造そのものにも、ある程度の性差があることも知られている。
そのため男は、より男性的な遊びを求め、女はより女性的な遊びを求めるということらしい。(ここでどういう遊びが男性的で、どういう遊びが男性的でないとは書けない。それ自体が、偏見を生む。)
男と女というのは、外観ばかりでなく、脳の構造においても、ある程度の違いはあるようだ。
たとえば以前、オーストラリアの友人がこう教えてくれた。
その友人には二人の娘がいたのだが、その娘たち(幼児)が、「いつもピンク色のものばかりほしがる」と。
そこでその友人は、「男と女というのは、生まれながらにして違う部分もあるのではないか」と。
が、それはそれとして、「男らしく」「女らしく」という考え方はまちがっている。
またそういう差別をしてはならない。
とくに子どもに対して、「男らしさ」「女らしさ」を強要してはいけない。
しかしこんなことはある。ごく最近、あった事件だ。
私はこの世界へ入ってから、一つだけかたく守っている大鉄則がある。
それは男児はからかっても、女児はからかわない。
男児とはふざけて抱いたり、つかまえたりしても、女児には頭や肩以外は触れないなど。(頭というのはほめるときに、頭をなでるこという。肩というのは、背中のことだが、姿勢が悪いときなど、肩をぐいともちあげて姿勢をなおすことをいう。)
が、女児の中には、相手から私にスキンシップを求めてくるときがある。
体を私にすりよせてくるのだ。
しかしそういうときでも、私はていねいにそれをつき放すようにしている。こういう行為は誤解を生む。
その女の子(小3)もそうだった。何かにつけて私にスキンシップを求めてきた。私がイスに座って休んでいると、平気でそのひざの中に入ってこようとした。しかし私はそれをいつもかわした。
が、ところが、である。
その女の子が学校で、彼女の友だちに、「あのはやしは、私にヘンなことをする」と言いふらしているというのだ。
私が彼女を相手にしないのを、どうも彼女は、ゆがんでとらえたようである。
しかしこういう噂(うわさ)は決定的にまずい。親に言うべきかどうか、かなり迷った。で、女房に相談すると、「無視しなさい」と。
この問題も、アンドロゲンのなせるわざなのか?
男と女は平等とは言いながら、その間には微妙なニュアンスの違いがある。
それを越えてまで平等とは、私にも言いがたいが、しかしその微妙な違いを、決して「すべての違い」にしてはいけない。
昔の日本人はそう考えたが、あくまでもマイナーな違いでしかない。
やがてこの日本でも、「男らしく」「女らしく」と言うだけで、差別あるいは偏見ととらえるようになるだろう。
そういう時代はすぐそこまできている。そういう前提で、この問題は考えたらよい。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。