許して忘れる

 

「許して忘れる」 はやし浩司先生の育児・教育指導

 はやし浩司先生親が子どもに感ずる愛には3種類ある。

本能的な愛(赤ちゃんをいとおしく思うような愛)、代償的愛(親のエゴ、あるいは親の心のスキ間を埋めるための愛)、それに真の愛(子どもを一人の人間と認めた相互信頼に基づく愛)である。


このうち問題なのは、代償的愛である。
多くの親は、この代償的愛をもって、親の愛と誤解する。

よい例が子どもの受験勉強に狂奔する親である。
あるいは子どものテストの成績が悪いからといって、子どもにわめき散らしている親である。

このタイプの親は、「子どものため」を口にしながら、結局は自分のエゴのために子どもを利用しているだけ。それはちょうど年頃の男が、自分の性欲や支配欲を満たすために女性を愛する(?)愛に似ている。

あるいはストーカーの男が、相手の迷惑も顧みず、相手の女性を追いかけまわす愛に似ている。
どこまでも自分勝手で、どこまでもわがままな愛ということになる。


 親の愛の深さは、どこまで子どもを許し、どこまで子どもを忘れるかで決まる。
もともと「許して忘れる」は、英語では、「フォ・ギブ & フォ・ゲッ」という。この「フォ・ギブ(許す)」という単語は、「与える・ため」とも訳せる。

「フォ・ゲッ(忘れる)」は、「得る・ため」とも訳せる。つまり許して忘れるということは、子どもに愛を与えるために許し、子どもから愛を得るために忘れろという意味になる。


 もちろん許して忘れるといっても、子どもに好き勝手なことをさせろということではない。
子どもに言いなりになれということでもない。

子どもを許して忘れるということは、どんなに子どものできが悪くても、またどんな問題をかかえても、それを自分のこことして受け入れてしまうということ。つまりその度量の深さによって、親の愛の深さが決まる。


 多くの親は「子どもを愛している」とは言うが、子どもを愛するということは、そんな簡単なことではない。
子どもを愛するということは、ある意味でつらくて苦しいこと。そのつらさや苦しみに耐えてこそ、親は親であり、子どもを真に愛したことになる。



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友を責めるな 親のうしろ姿は見せない
相手を喜ばす 成長を喜ぶ
ベッドタイムゲーム 子どもを知る
じゅうぶんな睡眠時間を 親孝行を美徳にしない
子どもを自立させる 負けるが勝ち
釣竿を買ってあげるより、魚を釣りに行け 育児ノイローゼに注意            
先生の悪口は言わない 心を通訳しない
まじめな子ども 子育ての「時」は急がない
マトリックスの世界 子育ては子離れ
こわい三大主義 子育ては楽しむ
遠慮 見方を変える
追えば追うほど、心を削る 子どものおねしょとストレス
遅れたら、「核」づくり 男らしさ、女らしさ
子どもの理性 親子とは
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【はやし浩司先生のプロフィール】

はやし浩司先生1947年岐阜県生まれ。

金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。

独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。

現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。

●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。

うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。

「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。

●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。

●現在は、インターネットを中心に活動中。

メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、

電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。

「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。

(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)

過去の代表的な著書

子育て格言ママ100賢1子育て格言ママ100賢子育て格言ママ100賢子育てはじめの一歩

子どもの心・100の育て方目で見る漢方診断クレヨンしんちゃん 野原家の子育て論子育てストレスが子どもをつぶす

ドラえもーん・野比家の子育て論 子育て最前線のあなたへ受験に克つ子育て法ポケモン・カルト―あなたの子どもがあぶない!

・・・などなど30冊余り出版されています。

はやし浩司先生のHP・ブログ

はやし浩司のホームページ はやし浩司先生のメインサイトです。
子育て・幼児教育など、先生が実践されてきた内容が凝縮されています。
きっと先生の優れた教育感、人間味溢れる魅力をお分かりいただけると思います。
はやし浩司の書籍 先生が執筆をした過去の原稿をダウンロードして読めます。

読者の相談ページや進学問題、パパママの子育て診断ページもあります。

最前線の子育て論byはやし浩司(メルマガ版) メルマガ版「最前線の子育て論byはやし浩司」は2007年10月、
60000誌の中で、TOP-ONEに評価され、2008年のメルマガオブザイヤーを受賞しています。

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教育に対して様々な情報を掲載しています。
主に先生の哲学者的な内容を見ることができます。
しかし、先生は博識ですね〜。
お孫様のかわいい画像と、日記、教育論を掲載しています。

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