「はだし教育を大切に」 はやし浩司先生の育児・教育指導
以前、動きがたいへんすばやい子ども(年長男児)がいた。
ドッチボールをしても、いつも最後まで残っていた。
そこで母親に秘訣を聞くと、こう話してくれた。
「乳幼児期は、ほとんど、はだしで過ごしました。雨の日でもはだしだったので、近所の人に白い目で見られたこともあります」と。
その子どもは2歳になるときには、うしろ向きにスキップして走ることができたそうだ。
子どもの敏捷(びんしょう)さを養うには、はだしがよい。
子どもというのは足の裏からの刺激を受けて、その敏捷性を養う。
反対に分厚い底の靴に、分厚い靴下をはいて、どうして敏捷性を養うことができるというのか。
一つの目安として、階段をおりる様子を観察してみればよい。
敏捷な子どもは、スタスタとリズミカルに階段をおりることができる。
そうでない子どもは、手すりにつかまって1段ずつ、恐る恐るおりる。
階段をリズムカルにおりられない子どもは、年中児で10人に1人はいる。あるいは傾いた土地や、川原の石ころの間を歩かせてみればよい。
敏捷性のある子どもは、ピョンピョンと平気で飛び跳ねるようにして歩くことができる。
そうでない子どもはそうでない。
もしあなたの子どもの敏捷性が心配なら、今日からでも遅くないから、はだしにするとよい。
あるいはよくころぶ(※)とか、動作がどこか遅いというようなときも、はだしにするとよい。
(分厚い靴や分厚い靴下をはきなれた子どもは、はだしをいやがるが、そうであるならなおさら、はだしにしてみる。)
この敏捷性はあらゆる運動の基本になる。
言い換えると、もともと敏捷さがあまりない子どもに、あれこれ運動をさせてもあまり上達は望めない。
(※……ころびやすい子どものばあい、敏捷性だけでは説明がつかないときもある。そういうときは歩く様子をまうしろから観察してみる。X脚になって足が互いにからむようであれば、一度小児科のドクターに相談してみるとよい。)
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情報・画像の出展:はやし浩司先生
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。