「先生泣かせの二人衆」 はやし浩司先生の育児・教育指導
先生にも得意な子ども、苦手な子どもというのがいる。
ただその前提として、問題のない子どもというのは、教えやすいが、しかし教えやすい子どもを教えるのは、教育とは言わない。指導という。
教育が教育なのは、教えにくい子どもがいるからであり、またそういう子どもを教えるから教育という。で、その苦手な子どもだが、多くの先生たちの意見を総合すると、つぎの二つに集約される。
(1) 抑えのきかない子ども……
近年問題になっている、集中力欠如型多動性児(ADHD児)にみられるように、抑えのきかない子ども。
ほかに新しい現象として、イメージが乱舞する子どももいる。
言うことなすこと、突飛もなく、言動がクルクルと目まぐるしく変わるなど。
テレビやゲームなどの映像文化の悪影響ではないかと私は思っているが、まだ「思っている」という段階の話である。テレビやゲームは、右脳ばかり過度に刺激し、論理的な思考をするのをさまたげる。
(2) 無気力な子ども……
まさに笛吹けど踊らずといったタイプの子ども。
先生が説明しているときは、ただぼんやりとしているだけ。
そして何かの作業に移ると、とたん、「わかんな〜イ」「できな〜イ」と。
そして家へ帰ると、親には、「先生は何も説明してくれない」「わからないと言っても、ぼくを無視した」などと訴える。もう25年ほど前だが、ある幼稚園の先生に協力してもらい調査したことがあるが、学習なら学習面だけで、とくに無気力になる子どもは、1〜2人はいることがわかった。
さらに高校生についていうなら、進学高校のばあい、1年生で、約10%が燃え尽き症候群に襲われていることがわかっている。
原因はさまざまであり、またその対処のし方もさまざまである。
しかしこうした問題で注意しなければならないことは、(親がそれをなおそうとして無理をする)→(子どもの状態がますます悪くなる)の悪循環である。
こうした悪循環を感じたら、一歩、二歩と、親のほうが引きさがる。
もっと言えば、あきらめる。まずいのは、「まだ何とかなる」という淡い希望をいだき、無理に無理を重ねること。子どもは行き着くところまで行き着く。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー7
NO’145〜168
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情報・画像の出展:はやし浩司先生
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。