適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
「花粉うつ」について はやし浩司先生の子育て随筆
今、私の心は、ふさいでいる。不平、不満だらけ。むしゃくしゃする。理由は、いくらでもある。今は、そういうとき。
時刻は、3時15分前。もうすぐ年中児の子どもたちがやってくる。ワイワイと騒ぎながら、やってくる。
子どもたちが、私の心を洗ってくれるはず。本当は、こういうときは、ひとりで静かにしていたい。仕事はしたくない。で、ここで自分の心の変化を観察してみる。
今までの経験では、子どもの顔を見たとたん、パッと気が晴れるはず。
最初にM君がきた。心静かな子どもだ。さっそくプレイテーブルで、粘土遊びを始めた。しばらくして今度は、Sさんがやってきた。活発な女の子で、粘土を見つけると、さっそく飛びついてきた。
つぎにKさん、もう一人、Uさん……。
こうしていつの間か、私は、ざわめきの中に引きこまれていく。そして自分を忘れる。
しかし今日は、どういうわけか、あまり心が晴れない。どうしてだろう。花粉症が少し始まったせいかもしれない。昨夜、少しくしゃみが出た。熱はないが、どこか寒気がする。
ふつうなら、こういう状態になると、生徒たちといっしょになって、ワイワイと騒ぎだすのだが……。
(この間、約1時間……)
やっと今、静かになったところ。最後に残っていた子どもも、母親にうながされて、帰っていった。イギリスの格言に、『子どもは見るもの。聞くものではない』というのが、ある。子どもは見ている間は、かわいいものだが、しかし聞くものではない。うるさい。
幼児教育をするものは、まず、幼児のうるささに耐えること。それができない人は、幼児教育には向いていない。
……しかしこれも、そのときのコンディションによる。今日のように、どこか調子が悪いときは、子どもの声が、ガンガンと頭の中にひびく。やはり、花粉症が少し始まったようだ。
この10年、症状は消えたが、ただ花粉が飛散し始める最初の1週間程度は、まだ症状が出る。その1週間が、結構、つらい。
この時期の過ごし方。まず内科医院で、花粉注射を受ける。つぎにシソの葉エキスというジュースを飲む。こうして1週間ほど養生すると、そのまま花粉症の症状は消える。……はず。
【私のうつ】
毎年、春先になると、私はこうしてうつ状態になる。ちょうど花粉の飛散時期と重なるので、「花粉うつ」と、私は呼んでいる。
以前は、鼻づまり、悪寒、くしゃみ、咳などの症状が出た。ひどいときは、顔が赤くなるほど、熱も出た。それが20年以上もつづいたから、心のほうは、それを覚えていて、その習慣を繰りかえしているのかもしれない。つまり精神も、花粉症になるということ。それが「うつ」というわけである。
こういうときは、何をしても、また何を考えても、暗くなる。気分が晴れない。何を考えても、悪い方へ、悪い方へと考えてしまう。どこか頭も重い。ああ、いやだ。この季節よ、早く去れ!
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。