
適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
「親戚づきあい」について はやし浩司先生の子育て随筆
三重県に住む、KM氏(53歳)から、こんな相談があった。
「もう15年以上も、音信のなかった従兄(いとこ)から、突然、電話。『息子が結婚するから、結婚式に出てほしい』と。
15年前に、親族の遺産トラブルが原因で、私のほうは、縁を切ったつもりですが、その従兄は、私の気持を、理解していないようです。あるいはとぼけているだけなのかもしれません。
私は親戚づきあいにこだわっていません。またその息子さんにも、会ったこともありません。しかし従兄は、どこか古風な人で、そういうことにこだわるタイプです。
先生なら、こういうときどうしますか?」と。
いまだに、結婚式を、(家)と(家)の結婚式と考えている人は、多いですね。本来、結婚式というのは、一人の花婿と一人の花嫁のためにするものです。それを祝うのが、両親であり、家族ということになります。
しかしこれも一つの価値観にすぎません。相手の人には、相手の価値観があります。こちらは、「ムダ」と思っていても、相手は、そうは思っていません。これはいわば、宗教戦争のようなものです。脳のCPU(中央演算装置)がからんでいるだけに、ことは簡単ではありません。
大切なことは、あなたがどこまで妥協するか。妥協できるかという問題ですね。くだらないと思えば、欠席すればよいでしょう。さらにくだらないと思えば、相手をのんだうえで、出席すればよいでしょう。もともと、深刻に考えねばならない問題でも、ないようです。
はっきり言えば、どうでもよい問題です。
しかし出席したくない気持も、私には、よく理解できます。そのあたりの微妙な気持が私にはよくわかりませんので、これ以上のことは、ここに書くことはできません。
今、若い人たちを中心に、考え方が二極化しているようです。こうした結婚式は必要だと考える人。必要ないと考える人です。本来なら、そうしたあり方は、結婚する当人たちが決めればよいわけです。
しかし私の実感としては、「式」には、親族のジジババ族が、顔を出してもよいと思うのですが、あの「披露宴」にまで出席するのは、必要ないと思います。ジジババ族は、飾りにもなりません。若い人たちにとっても、ジジババ族は、かえっていないほうが、よいのではないでしょうか。
結婚式に出るたびに、そう思います。
あえて言うなら、日本人は、ムラ社会が好きなんですね。みんながみんなに依存しあいながら、仲よく生きていく。長いものには巻かれ、出る釘はたたきながら、みんなで、いっしょに橋を渡る。そうすればこわくない。「和」をもって尊しとなす。そんな生きザマです。
言いかえると、あなたが言う「古風な人」というのは、そういう依存型社会を肯定する人たちのことを言います。だからこの際ですから、その従兄氏が、どのような考え方をしているか、観察してみるのも、おもしろいのではないでしょうか。「相手をのむ」ということには、そういう意味も含まれます。
恐らく相手の従兄の方は、あなたとの和解を望んでいるのではなく、結婚式でのハク付というか、自分を飾るために、あなたに声をかけたのでしょう。見栄や世間体を重視する人は、家族や親類を、平気で利用しますから。とくに権威主義的なものの考え方をする人は、そうです。
私の意見としては、「親戚づきあい」にこだわるのではなく、もっと、自分の正直に生きたらよいと思います。いえ、あなたが、ではなく、日本人全体が、です。日本人は、ともすれば、自分をねじまげてでも、親戚づきあいを優先します。
それがよいのか、悪いのか? この問題は、日本の文化そのものにかかわる問題なので、あとは、個々別々に考えて判断するしかないかもしれませんね。
まったく回答になっていません。ごめんなさい。ただ言えることは、今、あなたの生きザマが、問われているということ、です。(少し大げさかな?)何かの結論が出たら、また教えてください。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。