
適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
「口のうまい人」について はやし浩司先生の子育て随筆
世の中には、口のうまい人というのが、いる。大阪商人系の人は、たいていそう。つまり、口をうまく使って、商売をする。「あら、ダンナさん、今日は、いい服を着てらっしゃいますねえ。似あいますよ」とか何とか。
しかし相手をほめるだけではない。従兄(いとこ)から、こんな話を聞いた。
何でもその従兄の義母が、その口のうまい人だというのだ。従兄は、「天才的にうまい」と言ったが、たとえば……。
いつも従兄には、こういうと言う。「Xさんとこの息子は、薄情なもんや。親のめんどうをみるのがいやだと言って、親を、老人ホームへ入れたそうや」と。
つまりその義母は、そう言いながら、従兄に、「あんたは、私にそういうことをするなよ」と。
また、今度、従兄が、義母のために、庭先に、八畳間の離れの部屋を増築した。で、その離れが完成した。予定よりも一か月も早く、完成した。それで、お金の工面(くめん)に苦労していると、義母が、横から、「悪いが、カーテンだけは、私に買わせてほしい」と。
つまり「カーテン代しか、払わないぞ」と。
従兄はこう言って、笑った。「ぼくは、ただ、工事が早く終わったので、まだお金の用意ができていないと言っただけなのですがね」と。
一事が万事。口のうまい人は、あらゆる面で、うまい。それがその人の、生きる処世術のようにもなっている。しかしそのうまさは、一度、見抜かれると、急速に、神通力を失う。
私も、その大阪商人の流れをくむ人間の一人である。若いころだが、そんなわけで、「林さんは、口がうまいね」と、ある人にたしなめられたことがある。以来、私は、努めて、そういった言い方をひかえている。
しかし人間の心にしみついた「質」は、そう簡単には消えない。油断すると、つい、そういったことを、口にしてしまう。
が、悪いばかりではない。そういう「質」があるから、反対に、口のうまい人を、すぐ見抜ける。「ああ、この人は、本心で、そう言っているのではないぞ」と。
まあ、結論から先に言えば、口のうまいのは、商売で使うのは構わないが、ふつうの人間関係では、避けたほうがよい。信用をなくす。人から相手にされなくなる。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。