
適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
「二男の英語力」について はやし浩司先生の子育て随筆
外国に、何年も住んだから、きちんとした文章が、英語で書けるようになるわけではない。
ある知人は、ニューヨークで、寿司職人とて、一〇年以上、生活をした経験がある。もちろん英会話は、ペラペラである。しかしそんな彼でも、手紙を書くことはできなかった。
そういう意味で、(話す能力)と、(文章で、ものを書く能力)は、別と考えてよい。
たとえば二男の書いた文章を見ると、きわめてアメリカ的な、きわめて英語的な英語を、書く。表現力もある。しかしこまかいところで、語法的なミスが目立つ。
先日も、二男は、床屋で髪の毛を切ってもらったという。そのときも、「I cut my hair.」と書いていた。
正しくは、「I had my hair cut.」である。そのことをメールで伝えると、「ぼくの英語は、ダメだから」と。
しかしこれは二男の英語力というよりは、日本語がわざわいしているとみたほうがよい。
たとえば日本では、「今日は、学校がある」というような言い方をする。「プールがある」というのもそれ。
「今日は、学校で、授業がある。休みではない」「水泳の授業がある」という意味で、「学校がある」「プールがある」と言う。
こうした日本語独特の表現が、そのまま英語になってしまうことがある。
もう一つの例としては、「家を建てる」というのが、ある。建築会社に、家を建ててもらうときでも、日本人は、日本語で、「家を建てる」と言う。正確には、「建ててもらう」である。
それが英語でも、「I build my house.」となる。そしてそれを口にすると、向こうの人は、「オー、あなたは、大工もできるのか!」と驚いたりする。
日常的に英語で、何も考えないで会話をしていると、日本語での言い方が、そのまま英語になってしまうことがある。そしてそれが語法的なミスにつながることがある。……ということで、私は改めて、二男に、日本語で書かれた英語の文法書を送ることにした。
【追記】昨日、書店へ行くと、高校生の参考書コーナーに、よいのがあった。二男は、高校生のとき、ほとんど勉強をしなかった。週に一、二度という回数で、私が英語を教えたが、その程度。その参考書を手にしたとき、私は、ふと、また高校生を教えてみたくなった。
高校生を教えるときのおもしろさは、勉強だけではなく、いわゆる人間的な話がたがいにできるということ。もちろん一生つづく、人間関係も、できる。一方、幼児教育には、それがない。
が、ここ五、六年、高校生からは遠ざかっている。体力的に限界を感ずるようになった。それに、高校生のばあい、どうしても受験教育になってしまう。私はそうでなくても、親や生徒は、それを求めてくる。それが私には、つらい。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。