適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
「自分らしく生きるために……」について はやし浩司先生の子育て随筆
自分らしく生きるためには、?負けを認める。?限界を認める。?自分をさらけ出す。?見栄、メンツ、世間体を捨てる。?生きていることを原点に、ものを考える。そしてここが一番重要だが、?自分の生きザマを、確立する。
? 負けを認める。
虚勢を張り、虚栄で身を飾っている間は、自分の姿をとらえることはできない。昔、私が住んでいた実家の近くに、いつもサイフに、札束を入れて歩いている女性(70歳くらい)がいた。貧しい人だったが、心は、さらに貧しかった。虚栄で身を飾る人は、そこまで神経をつかう。
? 限界を認める。
できないことを「できない」と言うのは、恥ずかしいことでも何でもない。「まだ何とかなる」と思っている間は、決して安穏たる日々はやってこない。
「まあ、こんなもの」という割りきりが、心に風穴をあける。そしてその人の生きザマを、すがすがしくする。
? 自分をさらけ出す。
相手にもよるが、自分をすなおに表現する。言いかえると、心を開くということ。自分をすなおに表現できる人のことを、勇気がある人という。
自分をごまかしてはいけない。相手にへつらったり、相手の機嫌をとったりしてはいけない。あなたはどこまでいっても、あなた。あなた以外に、あなたはいない。そしてそのあなたは、あなたである前に、一人の人間だ。
仮にあなたに、何か恥ずかしいことがあるとしてしも、それは人間であるがゆえに感ずるもの。さあ、あなたも勇気を出して、自分をさらけ出してみよう。手始めに、あなたの夫(妻)に。あなたの子どもに。あなたの家族に、すべてをさらけ出してみよう。
? 見栄、メンツ、世間体を捨てる。
自分のない人ほど、他人の目を気にする。しかしそんなものは、クソ食らえ! 他人が、あなたに何をしてくれる? 他人が、あなたに、何をくれる?
他人が、どう思おうと、そんなこと、気にすることはない。どうせたった一度しかない人生だから、自分の人生を、思う存分、生きればよい。
そのために、あなた自身も、他人のことや、他人の生活には、干渉しないこと。気にしないこと。人は人。そういうふうに割り切ることによって、あなたも、見栄、メンツ、世間体から決別できる。
? 生きていることを原点に、ものを考える。
行きづまったり、袋小路に入ったら、「生きている」という源流に自分を置いて、考えてみる。
「私は生きている」と思うだけで、ほとんどの問題は解決するから不思議である。キリスト教にも、「生きていること自体が、奇跡である」というような説話がある。何が奇跡かといって、今、こうして一人の人間として生きていること自体が、奇跡である、と。つまり、それ以上、何を望むのか、と。
?自分の生きザマを、確立する。
私が私であるための、最終仕上げは、生きザマの確立である。
そのために、人は、考える。考えて考えて、考え抜く。そこに人が生きる価値がある。生きる目的や、意味もある。
ここで誤解してはいけないのは、その人がもっている情報が多いからといって、その人が、考える人間であるとはかぎらないということ。たいていの人は、自分のもっている情報を、右から左へと流しているだけ。またそうすることが、考えることだと誤解している。
「考える」ことには、ある種の苦痛がともなう。それは寒い夜のジョギングのようなもの。だからたいていの人は、できるだけ考えないですまそうとする。しかしそれでは、自分の生きザマを、確立することはできない。
最初は、どんなささいなことでもよい。それをテーマに、考えてみる。できればそれを文にしてみる。言うまでもなく、思想は、言葉で成りたつ。その言葉で、自分を表現するのは、まさに生きザマを確立する、第一歩ということになる。
ずいぶんと偉そうなこと書いてしまったが、実は、これはそのまま、あなたの子育てについても言えることである。
あなたも、子育てをしていて、何かと不安なことや、心配なこともあるだろう。しかしそのとき、「私の子どもは、私の子ども」と、子どもの「自分らしさ」を認めれば、多少なりとも、その不安や心配は、解消されるのではないだろうか。
つまりは、ここに書いた六つの方法は、自分らしい子育てを確立するための鉄則ということにもなる。
今、子育てをしていて、何かと不安だ、心配だと思う人は、ぜひ、一度、参考にしてみてほしい。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。