適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
「人間の心理」について はやし浩司先生の子育て随筆
人間の心理は、基本的には、もっと単純ではないかと思う。たとえば太古の昔に、自分を置いてみればわかる。人間が下等な哺乳動物であった時代にまで、さかのぼってみよう。
人間は、ほかの動物たちと同じように、食うか、食われるかの立場にあった。もちろん天敵もいて、人間を容赦なく襲った。一方、人間は、スキさえあれば、他の弱い動物を襲った。
この(食うか・食われるか)の関係から、人間の二つの基本的な心理状態が、形成された。
?防衛機能と、?攻撃機能である。
この防衛機能を、マイナス型と、私は呼んでいる。また攻撃機能を、プラス型と、私は呼んでいる。
人間の心理は、すべて、大きく分けて、この二つの集約され、そして分類される。たとえばよく知られた防衛機制に、かん黙症がある。子どもは、かん黙することによって、他人との接触を遮断し、自分の心の状態を守ろうとする。他人と接することによって、緊張状態が一挙に、自分の心理状態を不安定にすることを、知っているからである。
このかん黙症は、まさにここでいうマイナス型ということになる。そしてこのマイナス型の反対側にあるのが、プラス型である。かん黙児に対して、そう状態の子どもを、想像すればよい。
ほかにたとえば引きこもりを、マイナス型とするなら、集団を作って暴走行為をするような非行は、プラス型ということになる。
こうして分類していくと、一見、複雑に見える子どもの心理も、簡単に理解できるようになる。もう一つの例だが、たとえばつい先日、私は、ピーターパン・シンドロームについて書いた(マガジン投稿済み)。
もっともらしい症状と、もっともらしい原因が、あちこちで議論されているが、あれなども、大人拒否症、もしくは、親拒否症の一つとして理解すると、何でもなくなってしまう。
このタイプの子どもは、おとなになること自体を拒否している。あるいは親に対して、何らかのおおきなわだかまり(固着)をもっている。それが原因で、親を拒否している。つまりピーターパン・シンドロームは、恐怖恐怖症や高所恐怖症、さらに対人恐怖症や集団恐怖症の一つと考えられる。
それをマイナス型というか、プラス型というかの判断は別として、こうした恐怖症もまた、人間がまだ原始動物の時代に見につけた感覚ということになる。言うまでもなく、襲いくる危険から身を守るためである。(もちろん防衛という意味では、マイナス型になるが……。)
そこで私は、サルやイヌよりも原始的な動物を、念頭において、人間の心理を考えてみた。恐らく、こうした試みしたのは、世界でも、私がはじめてではないかと思う。私は、ほかに例を知らない。それが冒頭に書いた、(食うか・食われるか)の関係から生まれた、人間の二つの基本的な心理状態である。
この先は、もう少し煮つめてから、文章にしてみる。たいへんおもしろい考え方ではないかと、どこか自画自賛ぽいが、自分ではそう思っている。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。