
適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
「愚かな人には、賢い人がわからない」について はやし浩司先生の子育て随筆
いつか私は、こう書いた。賢い人からは、愚かな人が、愚かとよくわかる。しかし愚かな人は、賢い人を見ても、その賢さが理解できない。そればかりか、自分と同等の人間だと思ってしまう、と。
このことは、愚かな人と会話をしていると、よくわかる。愚かな人は、明らかに自分を基準にして、ものを話す。最近でも、こんなことがあった。
ある女性(六〇歳くらい)が、こう言った。「Aさんって、知ってるかね。あの人も、出世したもんだよ。さぞかし死んだ、ご両親も、墓の中で喜んでいることだろうね」と。
こういう話はよく聞く。しかしその女性は、そのあと、私にこう言った。「トラは死んだあと、革(かわ)を残すというじゃないですか。あんたも、そうなるよう、努力しなさいよ」と。
いろいろ言いたいことはあったが、あまりにも大きな距離を感じて、私はだまって聞くしかなかった。その女性の思考能力は、恐らく二〇歳とか、三〇歳とか、そのあたりで停止したとみてよい。あるいは一〇歳前後かもしれない。
●そこで私自身の問題
そこで私自身の問題。つまり私は、どうすれば、自分の愚かさを知ることができるかということ。方法としては、より高い視点に自分を置くしかないが、しかし今のこの時点においては、不可能ということになる。
それはちょうど、たとえて言うなら、この空間を飛びかうテレビの電波を見ろというよなもの。まだ存在しない「脳みそ」で、今の愚かさなど、わかるはずもない。繰りかえすが、自分の愚かさというのは、自分がより高い視点に立ったとき、はじめてわかる。それまでは、どんなに逆立ちしても、わからない。
●謙虚になる
だから、こういうことは言える。
私たちは愚かだという前提で、自分を見るということ。つまり自分自身に謙虚になるということ。「私はバカなんだ」「私には、まだ知らないことが山のようにあるのだ」と。
決して慢心をもってはいけない。決して自分が最高だと思ってはいけない。決して自分が正しいと思ってはいけない。
そこで私は、一つの教訓を、手に入れた。
賢い人は、自分が愚かだと知っている。しかし愚かな人は、自分が愚かだとは、思っていない、と。
サルはいつになったら、自分の愚かさに気づくだろうか。しかしサルがそれに気づくことはない。だからサルは、やはり、愚かということになる。
ついでに誤解がないように言っておきたいことがある。知識があるからといって、賢いということにはならない。このことについては、もう何度も書いてきたので、ここでは省略する。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。