
適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
「不安」について はやし浩司先生の子育て随筆
世の中には、収入の心配をしなくてもよい人というのが、いる。そういう人には、収入が不安定な人がもつ不安感など、理解できないだろう。しかし不安は、不安。それは自営業の人がもつ、宿命のようなもの。いくら「私は、自由だ!」と叫んだところで、この不安感だけは、どうしようもない。
私も、この三五年間、ずっと不安だった。今も不安だし、これからも不安なままだろう。
私は、若いころ、ある人に、こう言ったことがある。
「サラリーマンの人が給料として手にする二〇万円と、自営業の人が手にする二〇万円とでは、同じ二〇万円でも、中身がちがう」と。
サラリーマンの人には、来月も、来年も、ほぼその額がもらえるという安心感がある。しかし自営業の人には、それがない。来月のことはわからない。来年のことは、さらにわからない。
「だから、自営業の人が、サラリーマンの人と同じだけの安心感を得ようと思ったら、少なくとも、その二倍の四〇万円はないと、無理だ」と。
が、あるときから、私は、その不安と戦うことをやめた。その不安を、心の中に受け入れるようにした。しかしそれは決して、楽な決断ではなかった。
「もし、今の仕事がダメになったら、家と土地を売ればいい。それで何とか、しばらくの間は食いつないで、あとは年金と貯金で、暮らせばいい」と。
そこまで割り切ったとき、この不安感の大部分は、解消された。
……で、今夜も、自転車で家に帰るとき、ふと、こんなことを考えた。「ぼくは、健康じゃないか。家に帰れば、暖かい家庭もある。何が、不足なのだ」と。
私はもう、「林家」という、「家」には、こだわっていない。私とワイフが死んだとき、この家や、そして「はやし浩司」という名前が、この世から消えていても、どうということはない。「墓」には、さらにこだわっていない。
つまりこの不安を心の中に受け入れるということは、自分を、そこまで納得させなければならない。
今、多くの人が、その不安の中で生きている。「来月は、どうなるのだろう?」「来年は、どうなるのだろう?」と、思い悩んでいる人は、いくらでもいる。私もその一人だから、偉そうなことは言えないが、ただこれだけは、言える。そういう不安感をかかえているのは、あなた一人ではない。みんな、そうなのだ、と。
だから……。
みなさん、がんばって生きていこう。生きられるだけ、がんばって、生きていこう。その先に何があるか、私にもわからないが、とにかくがんばって生きていこう。
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以前、こんな原稿を書きました。この原稿を書いていて、思い出しましたので、ここに掲載しておきます。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。