
適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
「受験競争(2)」について はやし浩司先生の子育て随筆
「家でまったく勉強しない高校生が、約四割」(某調査)。しかし一部の親や子どもたちの間では、かえって受験競争は、過熱化している。
長引く不況の中で、生活は、ますます苦しくなる一方。大本営発表では、「景気は上向いている」とのこと。
しかし本当に、そうか? 日本経済全体では、昨年度は、約10兆円の利益をあげたという(03年度の貿易統計。貿易黒字は、10・2兆円)。しかしその大半は、公務員や準公務員のふところへと消えた。
なぜ、こうしてまた、受験競争が、過熱化しているか? 理由など、改めて言うまでもない。
日々の生活をとおして、親たちは、この日本の社会にはびこる不公平を、いやというほど、見せつけられている。
この不公平が、こうした受験競争の温床になっている。言いかえると、この不公平感がなくならないかぎり、受験競争は、なくならない。
あるコンピュータのソフト会社の社長と、昼飯をいっしょに食べたときのこと。
その社長の話題は、もっぱら、いかにして県や市の補助金を手に入れるか。いかにして公的な仕事を引き受けるか。そういう話ばかりだった。
こうした現象は、今、あらゆる業種におよんでいる。しかも全国津々浦々。
日本は奈良時代の昔から、官僚主義国家。行政改革など、どこ吹く風。ここへきて、公務員や準公務員の世界は、むしろ肥大化している。
もちろん一人ひとりの公務員や準公務員の方に、責任があるわけではない。
日本の社会機構というか、そういうシステムそのものに問題がある。
そしてその責任はといえば、私たち自身の、「自分さえよければ……」という利己主義。「さわらぬ神に……」という、ことなかれ主義にある。
こういう不公平を見せつけられても、それを問題とする前に、「あわよくば、私も……」「せめてうちの子も……」と考えてしまう。
こういう日和見(ひよりみ)主義的なものの考え方が、ここでいう不公平にますます拍車をかける。
日本を本当によくしたいと考えるなら、私たち一人ひとりが、問題意識をもつしかない。
つまりは、賢くなるということ。もっと言えば、考える人間になること。体制に流されるまま、流されていたのでは、この日本は、絶対に、よくはならない。
この先、一〇〇年でも二〇〇年でも、こうした官僚主導型の社会機構は、変わらない。と、同時に、日本型の受験競争は、なくならない。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。