
適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
マザコンの話
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子どものマザコン、つまりマザコン性について。
ベタベタの親子関係は、決して好ましいものではない。
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マザコンタイプの子どもは、(おとなもそうだが)、いつも自分の母親が、完ぺきな母親であることを、求める。(だから、「マザー・コンプレックス」という。)そのため、母親の、ささいなまちがいさえも許さない。ほんの少しでも、自分が正しいと思ったことに反したことを母親がしたりすると、それを怒ったり、ときに、ふてくされたりする。
自分は、完全に愛されているのだという安心感。
自分は、何をしても許されるのだという安心感。
自分は、いつでも、どこでも、母親の関心の的でなければならない。
言うなれば、幼稚な自己中心性そのもののことだが、いつもその安心感を、母親に求める。そしてそれがないと、安心できない。
この状態は、結婚してからも、つづく。そしてその対象が、母親から、妻へ移動することはある。
(女性にもマザコンは、多い。女性のばあいは、そのまま母親に対して、マザコンを維持することが多い。しかも女性のマザコン、これを「隠れマザコン」と言うが、女性のマザコンは、男性のそれより、はるかに強烈になりやすい。ただ女性と女性との関係であるという点で、外からは、わかりにくい。)
A君(小3)は、学校のテストなどで、よい点をとってきたりすると、すぐ母親に見せていた。そういう形で、一度は、母親に評価されないと、満足しなかった。そのとき母親が、何かのことで、A君を無視したような態度をとったりすると、とたんA君は、母親に対して、すねたり、いじけたりした。そしてその状態が、ばあいによっては、1、2時間もつづくこともあった。
母親自身が、A君が、マザコンであることに気づいていなかった。つまり母親自身が、ベタベタの母子関係をつくりながら、それに気づいていなかった。
こういうケースのばあい、本来なら、父親が、母子の間に、割って入らなければならない。でないと、子どもは、そのまま、マザコンを持続してしまう。が、不幸なことに、A君の父親は、その数年前から、単身赴任で、インドに在住していた。ますますA君は、マザコンになっていった。
母子関係が、正常に分離できていない。そのため、弊害は、そのあとになってから起こる。男子のばあいだと、おとなになり、結婚してから、起こる。男性のばあいは、このタイプの男性は、一般論として、浮気しやすくなると言われている。目の前の妻という女性に、満足できないからである。
ある男性(映画監督)は、エッセーの中で、堂々とこう書いていた。「男性は、いつも永遠のマドンナを求めて、さまよい歩くものです」と。これは、つまり自ら、「私はマザコンです」と告白しているようなものである。
男児にしても、女児にしても、子どもがマザコンになってよいことは、何もない。そのマザコンを是正するのが、父親の役目ということになる。もっとも父親が、マザコンのばあいは、どうしようもないが……。
情報・画像の出展:はやし浩司先生
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。