幼児教育に反対

 

  

幼児教育に反対な親御様



幼児教育に反対だという親御様(お母さん)に会いました。
大変清潔感と品のある方で、元看護婦さんとのことでした。

お子様は非常に賢く、運動も得意な優秀なお子様でしたが、

「幼児教育には興味がありません。子どもの興味がないものを押し付ける考えはありません。」

実際に言った言葉とは異なりますが、親御様は大体このような意味のことを話されていました。。
反対と言ってはいませんが、口ぶりや言い方は完全に反対だと感じました。


大変子煩悩な方で、子どもとよく話したり遊んだりする好感の持てる親御様でしたが、幼児教育には興味がないというのに、非常に優秀なお子様でしたので、普段はどのようにされているのだろうと少し意識して見ていました。


その親御様は子どもが遊んでいる時も、子どもの様子をよく目で追っていました。
子どもそっちのけでおしゃべりをしているよくいる親御様とは様子が違うなぁという印象でした。

些細なことでは全く手出し口出しをする気配もありませんでしたが、子ども達が遊びの中でケンカを始めてしまった時、ただ「ケンカはダメでしょ!」と叱るのではなく、少し様子を見てから事が大きくなりそうになったときにようやく声をかけ、まず「どうしたのかな?」とケンカをしていた両者の気持ちや意見を聞き、相手の気持ちはどうだったのか、どうやったら仲良くできるのかをやさしくゆっくりと話していました。

その後仲直りできた時も、仲直りできたこと・素直になれたことをやさしく褒め、子どもと一緒に喜んでいました。(あまりの手際の良さにただただ関心しました。)


子どもと話をする時にはしゃがんで目線を同じ高さにしたり、子どもが危ないことをした時にはきちんと叱っていました。

叱り方も頭ごなしではなく、何がどう良くなかったのか、どうしたら良かったのかなど、まるで幼児教育の先生のような方でしたので、驚きを隠せませんでした。(本当に幼児教育に反対なのか?)

砂遊びでも、道具を使って楽しく「一杯、二杯、三杯」(数の概念)とか、小さなコップと大きなバケツを使って、「このコップで大きなバケツに何杯入るかな?」(数と量の概念)などを遊びの中で自然に教えていました。正直、これほどまでに幼児教育の考え方そのままを実践されているのに、幼児教育に対して反対とはどういう意味なのか理解ができませんでした。(実は幼児教育のスペシャリスト?)


元幼稚園や保育園の先生かな?とも思いましたが、思い返すと元看護士さんとのこと。。

親御様に対してのただの思い違い?
もしかすると「幼児教育」という「言葉」を誤解している?
例えばただプリント学習やお受験の勉強などをイメージしている
もしくは偏った考えを持つ早期教育法や英才教育と勘違いしている?
例えば、過度なフラッシュ学習や詰め込み学習など。。


そんなことを考えているうちに「幼児教育を誤解している人は自分が考えている以上に多くおられるのでは?」という疑問が出てきました。

幼児教育のことを良く理解せずに、自然に幼児教育を実践している方というのは実際は多いのでは?
親は子どもに対して自然に「何かを教えたい」「成長して欲しい」という気持ちが沸いてくるものです。

幼児教育は人としての様々な基礎ができる幼児期に親子の関わりを大切にし、より良い成長を考えてあげることで子どもの成長や発達に合わせた遊びや教育を行うことです。

まさにこの度の親御様はこれを実践しているのですが。。いったい何故反対なのか明確な答えは分かりませんでした。
が、「たぶん、ただ幼児教育という言葉を勘違いしているのかな?」と、もやもやしながら勝手に解釈しました。。


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