転動的推理(前概念的推理)

 

適切な幼児教育は後の
人間形成において大変重
要であると考えています
が注意していただきたい
ことがあります。
幼児教育は完璧な育児や
教育を推奨するものでは
ないということです。


 ・愛情が第一を忘れない
 ・他の子どもと比較をしない
 ・完璧主義にならない
 ・結果を期待しすぎない
 ・ゆったりとした心を持つ
 子どもへの過剰な期待は
 親子共に大きなストレス
 になる可能性があります。
 ゆったりと構え、少しくら
 い上手くいかなくても
 「まぁ、いっか。」
 位に考えられることが幼
 児教育を続けられるポイ
 ントになります。 

2-b 転動的推理(前概念的推理)    T.O.E.メソッド理論編

さて、この辺りからそろそろ各家庭による子育ての分かれ目が始まります。
この時期の子ども達はずいぶんとおしゃべりが達者になってきます。

それまでなるべく怒らないように、と心がけて育児をなさってきた方でもこの頃から「毎日怒ってばっかり・・・」という日々が続き始めます。
しかし実はまだこの発達段階の子どもは「叱っても」まったくプラスにはならず、心と言いますか脳の中に「怒り」や「焦り」「悲しみ」「自己否定感」の回路を作ってしまうだけなのです。

怒られれば怖いし嫌だから多くの子はとりあえずその場では言う事をきくでしょうが、それは親の言う事を理解したから、ではないのです。ただ怖いから、嫌だから。
その場の不快から逃れる為に言うことをきいたにすぎないのです。そこから得られる有益な学びはあまりありません。

子どもを伸ばす言葉かけの工夫については第3章でお話します。
しかしこの時期、本当に子どもはまるで一人前のような生意気な口をきくものですから、親はついつい「何言ってるんだか・・・」と思ってしまいがちです。そして

「何、馬鹿な事言ってるのよ」と軽くあしらったり「全然違うわよ」と否定したり、
「ほら、出来なかった! お母さんの言った通りでしょう」と失敗をことさら強調したり。
ときには怒ったり手をあげたりしてしまう場合もある事でしょう。

しかし! この時期の子どもの言葉はまったく深い意味のないものなのです。
子どものふざけた言葉に対して、その子の言い方や表情で判断して
「いいえ!ウチの子は絶対わかってわざと言ってます!許せない!」と仰るお母様も多いのですが、子どもの感覚と大人の感覚はまるで別物なのです。

この時期、親が見せた反応をそのうちお子さんはそっくり真似し始めます。
軽くあしわれた子は人の話を真正面から受け止めなくなります。
否定の言葉を多く与えられた子は、人の話を否定ばかりするようになります。
失敗を強調された子は、他人の失敗をことごとく指摘する子になります。
叩かれた子どもは他人に対してすぐに暴力をふるうようになります。

そして親御さんは我が子がどうしてそのような振る舞いをするのかわからないまま、その態度を更に厳しく叱りつける・・・という悪循環に陥っていくのです。

0歳3ヶ月の赤ちゃんに「ほら!早く靴を履いて! どうしてグズグズしているの!急がないと間に合わないでしょ!」と叱りつける親はおりませんよね。
子どもの発達段階に合わない無理な要求をするのは滑稽というものです。

しかし2〜5歳頃の子どもを持つ親御さんは、幼児期の発達段階というものを適切に学ぶ機会をあまり与えられておりませんから、「どうしてこんな事が出来ないの!」「何回言ったらわかるの!」と、その段階ではお子さんに出来るハズもない事柄を要求してしまいがちなのです。

「そう言ってもお隣のお子さんは同い年なのに出来ますよ?」という方もおられるでしょう。
何回も言いますが「年齢による比較は無意味」なのです。

お子さんがお母さんのお腹の中に生を受けてから、今まで生活してきた、その環境がお隣と我が家では同じはずがないのですから。お隣の子は早い時期から乳幼児教育を与えられてきたのかもしれません。
同年齢の子が何が出来る、何が出来ない、と考えるよりも、我が子は現在「発達段階の階段をどの辺りまで登ってきているのか」と判断する方が賢明です。

転動的推理段階の子どもにはまだ厳しく怒ったり叱ったりする必要はありません。

子どもが何を言おうとも「うん、うん。そうか。なるほどね〜」と耳を傾け、決して否定はせず、まだ出来ない事は要求しないで下さい。
必要な躾は教え、諭します。それでも今はまだ目に見える効果はほとんどありません。でもこの時期はそれでいいのです。
この時期は親の忍耐がもっとも鍛えられ、試される時期かもしれません。
どのような接し方が良いかは後の章で述べますが、とにかく親は感情的には怒らないようにという事を心に留めておいて下さい。
お子さんがどれだけ口で達者な事を言ったとしても本当は「まだわかっていない」のですから。この時期のお子さんに伝えたいメッセージは怒る・叱るという形で与えるべきではないのです。


次ページ→9・直観的思考



1・脳とシナプスの成長 2・脳とシナプスの成長2 3・臨界期(クリティカル・ピリオド)
4・臨界期(クリティカル・ピリオド)2 5・潜在意識と顕在意識 6・ヒトという生物が歩む正しいみちすじ
7・各発達段階で心がけたい事と気をつけたい事 8・転動的推理(前概念的推理) 9・直観的思考
10・具体的操作の段階 11・月齢の目安が比較と不安を生む 12・夜泣き
13・夜泣き2

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