子どもの理解力

 

子どもの理解力の基礎は話を聞く姿勢を身に付けること



幼児期の子ども達については「話の理解力」があるかどうかが一つのポイントになるかと思いますが、理解力は遺伝が大きな要因ではなく、親の会話力などに大きく左右されます。(性格や性差なども影響します。)

話を理解すること。
まず話を理解するには、聞く姿勢が必要です。
この聞く姿勢がきちんとなっていない子どもは、話を理解できるはずがありません。


幼少期から話を聞く姿勢やルールを身につけている子どもは理解力があります。
親が機会を作ってあげているのなら、親の話に対して、自分なりの意見を言葉で表現できるようにもなります。

幼児や小さな子どもに聞く姿勢を教えていくことは大切ですが、分かってはいても簡単ではないですよね。

ただ命令口調で「ちゃんと聞きなさい」などと言っても、反対に心で耳を塞いでしまうばかりで、いいことなどはなく、口うるさい命令は、聞く姿勢を作るどころか、聞こえていても聞き流してしまうとても厄介なタイプにしてしまう可能性もあります。


聞く姿勢は、子どもが話しを聞けるように親が工夫してあげることが大切です。
賢い親は、この工夫が非常に上手です。
小さな子どもでもそのレベルに合わせて様々な工夫(ぬいぐるみが親の代わり話をしたり、他のものと比べてみたりなど)をしてみると思いもかけないほど話にくいついてきたりします。(お子様の正確や興味に合わせて)


大切なことですが、子どもと話をするときはテレビを消しましょう。
テレビには凄まじい力があるので、たとえ大切な話の時でも、テレビがついていると、話を聞こうとして頑張っていても意識はテレビの方へ向かってしまいます。

これでは話半分どころではありません。
大切な話をするときは、テレビをつけっぱなしで話をしないように親が注意をしなければいけません。

テレビが一日中ついている家庭は、子どもの集中力や話を聞く姿勢など、子どもの成長にとって重要な部分が育ちにくい環境にあるといえます。ノーテレビをすすめている訳ではありませんが、子ども達が起きている時間帯では、本当に見たい番組以外は消しておくべきだと思います。

幼少期には小さな行動を見逃さず、褒めてあげることが大切。
例えば、普段なかなかちゃんと話を聞いてくれない子どもが、ほんの少しの間でも話を聞いてくれたとき、「○○は話をちゃんと話を聞いてくれるお兄ちゃん(お姉ちゃん)になったね〜!」とか、「話を聞いてくれるお兄ちゃん(お姉ちゃん)になって嬉しい!」なんて言うと、本人はなんだか嬉しい気持ちになって、少しずつ話を聞けるようになります。(子どものタイプや反応に合わせてください)


「話が聞ける人はかっこいい」というイメージをつけさせる。
親の言葉は子どもにとって影響力があります。

ピグマリオン効果のように親が常々「話が聞ける人ってかっこいいよね。」と言う事で、「話が聞ける人はかっこいい」というイメージがつきやすくなります。
「話が聞ける人ってかっこいいよね」といった後に「じゃあ、話が聞けない人ってどう思う」と聞くと、大体「かっこ悪い」と返してきます。
子どもに「話が聞けない人はかっこ悪い」といういことを口に出させることで、「話を聞かない」ことに対しての抑止力にもなります。

話を聞く姿勢ができればおのずと理解力は高まっていきます。
お子様の話を聞く姿勢について、皆さんも考えてみてください。



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