頭がいい子どもは問題解決能力が高い
皆さんは頭の良い子どもというとどういうイメージを持ちますか?
文字の読み書きが上手であったり、算数が得意であったりと、勉強ができることでしょうか?
それとも、いろんなことを知っていたりとあらゆる知識に長けていることでしょうか?
確かに上記のようなことも「頭が良い」という意味を持っていますが、本当に頭が良い子どもというのは問題解決能力が高い子どもだと考えています。
問題解決能力って?
問題と言っても勉強の問題ではありません。
様々な場面や局面で問題があった時、その問題に対して対処し、解決できる能力を言います。
「知恵を持っている」とも言い換えられるかもしれません。
勉強ができても、知識があっても、問題解決能力にかけていては本当に頭が良いとは言えません。
幼少期より自ら積極的に行動をし、何にでもチャレンジしていく子どもはこの問題解決能力が高くなりやすいようです。
問題解決能力は体験を通して身に付いていくものだからです。
言われて何かをするのではなく、例え小さな単位でも「自分で考え、行動し、答えを出す」という一連の流れを繰り返していると、より大きな単位での問題をも解決できるようになっていきます。
この問題を解決する能力に必要な能力もあります。
1・物事を多面的に捉える能力
2・メタ認知能力※
3・シミュレーション能力
4・経験や知識から答えを引き出すことができるという自信や行動力
5・決断力
6・集中力
※上記の内容はページ下に掲載しています。
言葉で言い換えると難しい内容のように聞こえますが、感覚的に身に付く能力です。
普段から子どもを悩ませること(ストレスを与えないような内容)で、自ら考え、決断・行動し、答えを見つけることができるようになっていきます。
子どもが何かについて頑張って頭を悩ませている時、口を挟むのではなく、ヒントを与えてあげることで考えに広がりを与えてあげることも時には必要です。
その場合、子どものやる気を損なわないように気をつけなければいけません。
問題解決能力は、今までに繰り返し行ってきた(問題を解決してきた)自信によって更に積極的な行動へと連鎖しますので、自信に繋がる経験をより沢山踏んでいくことで、大きな力を得ることができるようになります。
過保護や過干渉のもとではこの問題解決能力は育たないと言えるでしょう。
何か問題があった時に、自分の力で解決できる喜びを経験できるようにするためには、見守る勇気とやる気を引き出す親の知恵が必須なのです。
メタ認知能力
メタ認知(メタにんち)とは認知を認知すること。人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること。それをおこなう能力をメタ認知能力という。
メタ認知能力(メタにんちのうりょく: Metacognitive Ability)
現在進行中の自分の思考や行動そのものを対象化して認識することにより、自分自身の認知行動を把握することができる能力を言う。 自分の認知行動を正しく知る上で必要な心理的能力。 Knowledge Monitoring Ability
Knowing about knowing.(知っているということを知っている)、 Cognition about congnition.(認知していることを認知している)、
Understanding what I understand.(私は理解しているということを理解している)
現代において、メタ認知能力の育成は、教育、とくに学校教育において特定の教科教育を越えた重要な課題のひとつとなっている。
メタ認知能力を測る9項目
以下の質問に「はい」と答える数が多いほど、メタ認知能力が高いことになる[要出典]。
- 自分が用いる方法がどのような問題解決のときに、最も効果的なのかを知っている
- どのようなやり方が有効か、十分考えてから課題に取り組む
- 問題の中の重要な部分に意識的に注意を向けている
- 自分がどの程度よく理解できているかについてうまく判断できる
- 問題が解けたとき、自分がどういう方法を用いたかわかっている
- 問題に取り組んでいるときに、うまくいっているかどうか、定期的に自分でチェックしている
- 勉強するときは、その目的に合わせてやり方を変える
- 勉強したり課題を行うときには、計画を立てる
- 考えが混乱したときには、立ち止まり、もとに戻って考えてみる