幼児の国語力について
幼児期に国語力の基礎を大きくしておくことは重要な意味を持っています。
国語力が不十分な状態では後の小学校以降の学習ほぼ全ての教科で悩みを抱えてしまう可能性があります。
ただ「ひらがな」や「カタカナ」、「漢字」の読み書きができることが国語力があるということではありません。
年齢や性差もありますが、国語力がある子どもは絵本の読み聞かせや会話の中でもきちんと内容を理解でき、感じた思いも上手く表現できます。
読みができるのなら、絵本等、読んだ内容を良く理解し、自分の思いを表現できる力を持っています。
国語力を高めるためにはどのようにしたら良いのでしょうか?
基本的に「日常の中の会話」が国語力を育てる重要な鍵を握っています。
文章の構成・語彙、表現力など、子どもの国語力の基礎は、子どもの周囲の環境が大きく影響してきます。
特に子どもと関わる時間の多い「母親の会話力」が重要です。
毎日の会話が、自然に国語力を鍛えているのです。
しかし、その会話の言葉や言葉の構成があまりに乏しい場合、国語力は必然的に低くなってしまいます。
例えば、「あそこの棚にあるあれをここに持ってきて〜。」なんて言われても、ピン!とくることは大切ですが、子どもの国語力は育たないですよね。
「本棚の上にある時計を持ってきてくれる?」と、たったこれだけのことですが、言いたいことをを言えない人を多くみかけます。
国語力のある子どもの親は、会話が上手です。
会話に拡張性を持たせて楽しんでいます。
単調な会話で終わらせず、会話を広げてあげるということです。
会話のはじめもイエス・ノーで終わらせないような内容で話しかけることで、会話は広がりを持ちます。
「今日は幼稚園楽しかった?」・・「うん」
これでは会話の広がりは少なくなってしまいますので、
「今日は幼稚園でどんなことしてきたの?」・・「お絵かきしたよ。」・・「どんな絵を描いたの?」・・。
など、簡単な感じで良いので会話を広げてあげましょう。
できるだけ楽しそうに、楽しい内容に広げましょう。
あいづちを打ったり、子どもが言ったことをオウム返しで返してあげると、「ちゃんと話を聞いてくれている」
「僕(私)が言っていることを分かってくれている」とい思うようになり、もっと話したいという気持ちへと
繋がっていきます。
子どもとの会話について少し意識を持てるのなら、きっと子どもの国語力は上がっていくと思います。