「生きるのがマトリックス(母体)」 はやし浩司先生の育児・教育指導
生きるためにお金を稼ぐ。稼ぐために働く。働くために仕事をする。
あくまでも生きることがマトリックス(母体)。それが今、逆転している。
仕事が生きることより優先され、仕事のために生きている人はいくらでもいる。
たとえば休暇。
私たちは「休みになったら、○○をしよう」と考えて仕事をする。
それは問題ないが、休みになったら、休みなったで、今度は仕事のことばかり考える。
よく日本人は休暇の過ごし方を知らないと言われるが、その理由の一つはこんなところにもある。子どもの教育とて例外ではない。
土日が休みになって、子どもが家でゴロゴロと横になって休んでいたとする。
そういうとき親は、「勉強はしなくていいの?」とか、「もうすぐテストでしょ」とか言って、子どもを追い立てる。
生きることがマトリックス(母体)とするなら、仕事の世界はまさに仮想現実の世界。
この世界にハマると、本来大切でないものまで大切と思い込むようになる。
学歴だの出世だの、地位だの肩書きだの、そんなことばかりを気にするようになる。
それだけならまだしも、その一方で、本来大切にすべきものを、粗末にするようになる。
よい例が、単身赴任だ。昔、私のオーストラリアの友人たちがこう言った。
「家族がバラバラにされて何が仕事か!」と。
もちろん仕事をするのが悪いと言っているのではない。
しかし本分を忘れてはいけない。この本分を忘れると、自分の人生そのものまで犠牲にすることになる。やっと楽になったと思ったら、人生も終わっていた……、と。
子どもをなぜ教育するかといえば、それは子どもたちに心豊かで、幸せな人生を歩んでほしいからだ。教育に目的があるとするなら、私たちの知識や経験を武器として、子どもに与えることだ。
つまりそれが教育のマトリックス(母体)。
たしかにこの日本には学歴社会があり、それにまつわる受験競争もある。
しかしその本分は忘れてはいけない。これを忘れると、子ども自身もまた、今のあなたと同じように、いつまでたっても自分の人生をつかめなくなる。
いや、その前に、あなたと子どもの関係は、まちがいなく崩壊する。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー4
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情報・画像の出展:はやし浩司先生
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。