「釣竿を買ってあげるより、魚を釣りに行け」 はやし浩司先生の育児・教育指導
子どもにより高価なものを買ってあげるのが、親の愛だと錯覚している人がいる。
あるいは「高価なものを買ってあげたから、子どもとのきずなは強くなった」と考える人がいる。
親は子どもはそれで感謝するだろうと思ってそうする。
あるいはそれで子どもの心をつかんだと考える。しかしこれは誤解。
あるいはかえって逆効果。
先日も一人の祖母が、孫(小4女児)のために、数万円もするような服を買ってあげているところがテレビで紹介されていた。
レポーターが、「(そんな高価なもの)、いいんですか?」と聞くと、その女性は、「いいんです、いいんです。かわいい孫のことですから」と言っていた。
が、こんな愚かなこと(失礼!)をするから、子どもはドラ息子、ドラ娘になる。
金銭感覚そのものがマヒする。たとえ一時的に感謝することはあっても、その感謝は決して長続きしない。
イギリスの教育格言に、『釣竿を買ってあげるより、一緒に魚を釣りに行け』というのがある。
子どもの心をつかみたかったら、釣竿を買ってあげるより、子どもと魚釣りに行けという意味だが、これはまさに子育ての核心をついた格言である。
少し前、どこかの自動車のコマーシャルにもあったが、子どもにとって大切なのは、「モノより思い出」。この思い出が親子のきずなを太くする。
日本人ほど、モノに執着する国民も、これまた少ない。
アメリカ人でもイギリス人でも、そしてオーストラリア人も、彼らは驚くほど生活は質素である。
少し前、オーストラリアへ行ったとき、友人がくれたみやげは、石にペインティングしたものだった。
それには、「友情の一里塚(マイル・ストーン)」と書いてあった。
日本人がもっているモノ意識と、彼らがもっているモノ意識は、基本的な部分で違う。
そしてそれが親子関係にそのまま反映される。
さてクリスマス。さて誕生日。あなたは親として、あるいは祖父母として、子どもや孫にどんなプレゼントを買い与えているだろうか。ここでちょっとだけ自分の姿を振り返ってみてほしい。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー2
NO’25〜NO48
幼児教育・育児指導コーナーNO’1(NO’1〜NO’24)はこちら
NO’1〜NO’24 | NO’73〜NO’96 | NO’145〜NO’168 |
NO’25〜NO’48 | NO’97〜NO’120 | NO’169〜NO’192 |
NO’49〜NO’72 | NO’121〜NO’144 | NO’193〜NO’216 |
NO’217〜NO’240 | NO’241〜NO’264 | NO’265〜NO’282 |
NO’283〜NO’292 |
情報・画像の出展:はやし浩司先生
※このページの文章・及び画像の著作権は「はやし浩司」様が保有しています。
当サイトでは「はやし浩司」様のご厚意により許可を得て掲載させていただいております。
【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。