「前向きの暗示を」 はやし浩司先生の育児・教育指導
子どもを伸ばす秘訣の一つ、それはいつも子どもには前向き(プラス)の暗示をかける。
「あなたはどんどんいい子になる」「あなたはどんどん伸びている」「あなたは以前のあなたよりすばらしい」と。
まちがってもうしろ向き(マイナス)の暗示をかけてはいけない。
いわんや、「あなたはやっぱりダメな子」式の、人格攻撃はタブー中のタブー。
これはもう、言葉による虐待と考えてよい。そこで子どもを伸ばす話術。いろいろある。
(1) 頭ごなしの禁止命令はしない
「○○をしてはダメ」式の禁止命令は、できるだけ少なくする。
「指しゃぶりはダメ」「騒いではダメ」など。
そういうときは私のばあい、「おいしそうな指ね、先生にもなめさせてね」「お尻がかゆい人は騒いでいていい」などと言うようにしている。頭ごなしの禁止命令が日常化すると、子どもの心は内閉する。(あるいは粗放化する子どももいる。)
(2) いつも具体性をもたせる
「静かにしないさい」ではなく、「口を閉じていなさい」と言う。
「しっかりとあいさつをしないさ」ではなく、「体をまげて、自分の足を見なさい」と言うなど。
具体性のない指示は、子どもには意味がないと思うこと。
(3) そして子どもには、いつも「あなたはすばらしい子」という前提で話しかける。
何か失敗しても、「あなたらしくはないわね」「いろいろなときがあるわね」とか言うなど。
そのためには、まずあなた自身の心をつくりかえなければならない。
もし心のどこかで不安だ、心配だと思っているなら、そういう不安や心配を取り除く。
それがあると結果として、そういうあなたの心は子どもに伝わってしまう。
そしてそれがマイナスの暗示になってしまう。
つまるところ子どもを伸ばすということは、子どもを信ずるということ。
しかし子どもを信ずることは、たいへんむずかしい。
子育てでも、最大のテーマではないか。そんなことも考えながら、前向きの暗示とは何か、それを考えてみるとよい。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー9
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。