「長男は外に出す」 はやし浩司先生の育児・教育指導
子育てでむずかしいのが、長男、長女。
親側に、とまどいや不安があり、それが原因でどうしても子育てが神経質になりやすい。
昔は経験豊かな祖父母がそばにいて、子育てを指導してくれたが、今では核家族が当たり前。
仮にそばにいたとしても、こうまで急速に価値観が変化すると、互いに理解しあうことすらままならない。そこで親の孤立化が一挙に進む。この孤立化が、ますます子育てを神経質なものにする。
……というだけではないが、長男、長女を育てるには、特別のコツが必要ということになる。
そのひとつが、長男、長女は、できるだけ外へ出すこと。(もっともこの文章を読むころには、たいていは手遅れかもしれないが……。)
はやく保育園や幼稚園へやれということではない。機会があれば、近所や親類づきあいを多くし、そのつきあいの中に子どもを巻き込んでいく。
まずいのは、隔離された世界だけで、マンツーマンの育て方をすること。
その親子を包むカベだけがどんどんと厚くなり、やがて風通しが悪くなる。
一度こういう状態になると、子育てが極端化する。
同じ過保護でも、極端な過保護になったり、過干渉でも、極端な過干渉になったりする。
要するに風通しをよくするということ。
そのために長男、長女はできるだけ外に出す。ほかにもいろいろあるが、こんなことにも注意するとよい。
よく知られた現象に、「赤ちゃんがえり」というのがある。
下の子どもが生まれたことにより、上の子どもが本能的な嫉妬心から、赤ちゃんぽくなったり、反対に下の子どもを親に隠れて虐待するようになったりする。
この赤ちゃんがえりは一度、こじれると、そのあと、子どもの情緒をたいへん不安定にする。
この赤ちゃんがえりを防ぐためには、下の子を妊娠したときから、上の子どもに下の子どもの出産を楽しみにさせるようにし向ける。
まずいのは、ある日突然下の子が生まれたというような状態にすること。
嫉妬心というのは、原始的であるがゆえに、扱い方をまちがえると、子どもでも心まで狂う。ほかにもいろいろあるが、それについては別のところで書く。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー7
NO’145〜168
NO’1〜NO’24 | NO’73〜NO’96 | NO’145〜NO’168 |
NO’25〜NO’48 | NO’97〜NO’120 | NO’169〜NO’192 |
NO’49〜NO’72 | NO’121〜NO’144 | NO’193〜NO’216 |
NO’217〜NO’240 | NO’241〜NO’264 | NO’265〜NO’282 |
NO’283〜NO’292 |
情報・画像の出展:はやし浩司先生
※このページの文章・及び画像の著作権は「はやし浩司」様が保有しています。
当サイトでは「はやし浩司」様のご厚意により許可を得て掲載させていただいております。
【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。