「先生は年上の子ども」 はやし浩司先生の育児・教育指導
私はときどき、年少の子どもを年長の子どもの間に置いて、学習させることがある。
たとえば小学五年生の子どもを、中学生の間に座らせて勉強させるなど。
しばらくの間はそれにとまどうが、やがてそれになれてくると、子どもに変化が現れてくる。こんなことがあった。
N君はどこかつっぱり始めたようなところがあった。
目つきが鋭くなり、使う言葉が乱暴になるなど。
そこで親と相談して、中学生の間に座らせてみることにした。で、それから数か月後、気がついてみると、N君のつっぱり症状はウソのように消えていた。
あとで母親に話を聞くと、こう教えてくれた。
N君の趣味はサッカー。
その一緒にすわった中学生の中に、サッカー選手がいたのだ。
N君は毎回家へ帰ると、親たちにその中学生の話ばかりしていたという。それがよかった。
N君はいつしかその中学生をまねるようになり、勉強グセまでもらってしまった。
母親はこう言った。「サッカーの試合があったりすると、こっそりと隠れて応援に行っていたようです」と。
何が子どもに影響を与えるかといって、同年齢あるいはそれよりもやや上の子どもほど影響をあたえるものはない。
そこでもしあなたの周辺に、
(1)1〜2歳年上で、
(2)めんどうみのよい子どもがいたら、無理をしてでもよいから、その子どもと遊ばせるとよい。
「無理をして」というのは、親どうしが友だちになったり、仲よくしながらという意味である。
あなたの子どもはその子どもの影響を受けて、すばらしい子どもになる。
もちろん悪い友だちもいる。
親はよく一方的に交際を制限したり、相手の子どもを責めたりするが、そうすればしたで、それは子どもに向っては、友を取るか、親を取るかの二者択一を迫るようなもの。
あなたの子どもがあなたを取ればよいが、友を取ればその時点で親子の間に大きなキレツを入れることになる。そういうときは、どこがどう悪いかだけを話し、あとは子どもの判断に任せるようにする。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー7
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。