「性は無」 はやし浩司先生の育児・教育指導
私たちの世代では、男が遊び、女が遊ばれた。
男はいつも加害者であり、女はいつも被害者だった。しかし今は、違う。
女が遊び、男が遊ばれる時代になった。
たとえば小学低学年児について言えば、いじめられて泣かされるのが男、いじめて泣かすのが女と言う構図がすっかりできあがっている。
先日もある母親がそう相談してきた。
「いつもうちの子(小1男児)が、Aさん(小1女児)に叩かれています。どうかしてください」と。
それがよいのか悪いのかという判断は別にして、今はそういう時代なのだ。……私の時代では、男が女に泣かされるということ自体、考えられなかったが……。
性についても同じ。
このポイント集を読んでいるのは、ほとんどが女性だから、私がこう書いても、多分反論はないと思う。「女性だから遊んではいけないというのは、偏見でしかない」と。
実際、非公式の調査だが、女性の約60%は、高校を卒業するまでに初体験をすませている。
もちろんそのため、トラブルは絶えない。妊娠、中絶の問題、さらには性病の問題ほか。しかし私の結論はこうだ。
「性に関しては、我、関せず」である。
たとえば性体験をすると女生徒でも、妙になまめかしくなる。
Mさん(中2女子)もそうだ。筆箱の中に、電話番号を書いたメモを入れていたので、「これは何?」と声をかけると、肩をよじらせながら、「うふん……いいじゃ〜ン」と。
このMさんのケースでも、私は迷った。
親に言うべきかどうかである。しかし結局は言わなかった。確
たる証拠があるわけではないし、言えば言ったで、それで私とMさんの信頼関係は消える。
いや、そのときも女房に相談すると、女房はこう言った。「あ〜あ、私も学生時代、もっと遊んでおけばよかったア」と。だから私はますます、「我、関せず」を貫くようになった。
所詮(しょせん)、性は無。
考えようによっては、厳粛でもあるが、また考えようによっては、排泄行為そのもの。
問題にするのも、また問題にしないのも、どこかピントが合わない。
もうこの問題だけは、事務的に、性教育をしたり、避妊教育したりするしかない。
止めようとしても止められるものではないし、もう私たちのコントロールできる範囲を超えている。
いや、そのことはすでにあなた自身が、一番よく知っていることかもしれない。この現象はすでに、もう20年近く前から始まっていたからである。
はやし浩司先生の育児・幼児教育コーナー6
NO’121〜144
NO’1〜NO’24 | NO’73〜NO’96 | NO’145〜NO’168 |
NO’25〜NO’48 | NO’97〜NO’120 | NO’169〜NO’192 |
NO’49〜NO’72 | NO’121〜NO’144 | NO’193〜NO’216 |
NO’217〜NO’240 | NO’241〜NO’264 | NO’265〜NO’282 |
NO’283〜NO’292 |
情報・画像の出展:はやし浩司先生
※このページの文章・及び画像の著作権は「はやし浩司」様が保有しています。
当サイトでは「はやし浩司」様のご厚意により許可を得て掲載させていただいております。
【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。