適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
「子どもは、母親が育てる」について はやし浩司先生の子育て随筆
時間が許すかぎり、子どもは、母親が育てる。これは、子育ての大原則である。「父親ではだめか?」という議論もあるが、母親がいるなら、母親が育てる。
たとえば生後6か月ほどまで母親が育て、そのあと、何らかの事情で、母親から切り離された子どもがいる。生後6か月というと、(顔見知り、後追い)が始まる時期でもある。
この時期、母親と切り離された子どもは、「周囲との接触を拒否する。睡眠障害。体重減少。緩慢動作などの症状を示す」(スピッツ)ということがわかっている。
さらに切り離しが、3か月以上におよぶと、「外界からの刺激に反応しなくなる」(同スピッツ)そうだ。
この時期の母子関係が、いかに重要かが、これでわかる。
そこで「保育園はどうか?」という問題がある。今では、職業をもつ女性が多くなり、中には、生後まもなくから、子どもを、保育園や保育所へ預けるケースが目立つ。
結論から言えば、最低でも、生後2年間は、母親が主体となって、子どもを育てる(WHO)。保育園や保育所へ子どもを預けるのは、できるだけ最小限にしながら、同時に、子どもの心のケアをしっかりとする。
ポイントは、子どもの側からみて、親の愛情に不安をいだかせないようにすること。つまり絶対的な安心感を与えるようなくふうをする。「絶対的」というのは、「疑いを、まったくいだかない」という意味である。
会ったときに、ぐいと抱くとか、あるいは子どもがスキンシップを求めてきたら、それにていねいに応じてあげる、など。
この時期、母子関係が不安定になると、子どもは、「不安」を基底としたものの考え方をするようになる。生涯にわたって、精神状態が不安定になることもある。
子どもの心というのは、親(とくに母親)の絶対的な愛情に包まれて、はじめて豊かにはぐくまれる。「どんなことをしても守られる」「どんなことをしても許される」という安心感が、子どもの心を伸ばす。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。