適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
「他人の生活をのぞかない」について はやし浩司先生の子育て随筆
他人の子どもの学歴や、進学先、成績などは、気にしないこと。それはその他人のためというよりは、あなた自身のためである。
少し話がそれるが、こんな事件が身近であった。
10年ほど前だろうか、近所に住むA氏(40歳、当時)から、こんな相談があった。
何でも、そのA氏の自宅の東側に住むB氏(50歳、当時)が、A氏の家の中を、いつものぞいているというのだ。それでA氏の妻が、気味悪がって、不眠症になってしまった、と。
そこでA氏が、B氏に、「そういうことは、やめてほしい」と注意すると、B氏は、猛然とそれに反発して、こう言ったという。
「お前こそ、オレの家をのぞいているではないか。オレのウチは、そのため、すべての窓ガラスを、型ガラスにかえたんだぞ!」と。
A氏には、まったく身に覚えのない話だった。つまりB氏は、いつもA氏の家の中をのぞいていた。それでB氏は、自分もA氏にのぞかれていると思ったらしい。これに似た話は、よくある。
たとえば他人の私生活を気にする人は、同時に、自分が世間からどう見られているかを気にする。つまり他人の生活をのぞく人は、のぞいた分だけ、今度は、自分の生活がのぞかれているのではないかと恐れる。あるいはそういった被害妄想を、もちやすい。冒頭にあげたB氏が、そういう人だった。
だから他人の子どもの学歴や、進学先、成績などは、気にしないこと。気にすればするほど、今度は、あなたが、自分の子どものことで、他人の目を気にするようになる。
25年ほど前のことだが、いつも娘(高校生)を、車で送り迎えしていた母親がいた。「近所の人に、娘の制服を見られるのが、恥ずかしかったから」というのが、その理由らしい。あるいは、(これはホントの話だぞ……)、駅で制服を着替えてから、学校に通っていた子どもさえいた。
世間の目を気にする人は、そこまで気にする。
私は私。他人は他人。そのためにも、まずあなた自身の心をつくりかえる。つまり他人の生活は、のぞかない。それは、このどろどろした世界を、さわやかに生きるための鉄則でもある。
●家庭問題には、かかわらない
こういう仕事をしていると、ときどき、横ヤリが入ることがある。つい先日も、ある女性(60歳くらい)から、こんな電話が入った。
「うちの嫁(=生徒の母親)が、孫(=私の生徒)をつれて、実家へ帰ってしまった。
ついては、あなた(=私)のほうで、何とか、孫だけでも、取りかえしたい。ついては協力してもらえないか」と。
その生徒は、私のところへ、何も変わりなく、通っていた。その女性(=祖母)は、その機会をとらえて、孫(=生徒)を、取りかえそうと考えていた。
こういうケースでは、私は、いつもはっきりと断ることにしている。「私は、母親(=嫁)から委託を受けて仕事をしています。その母親を、裏切ることはできません」と。
しかし問題は、そのあとだ。こうした電話があったことを、その母親に告げるべきかどうかで迷う。
で、私のばあい、こうした電話は、そのまま無視することにしている。いつしか、そういう処世術を身につけてしまった。まさに『さわらぬ神にたたりなし』である。
へたに介入すると、やがて抜き差しならない状態になる。実際、こじれた人間関係ほど、わずらわしいものはない。また介入したところで、どうにもならない。それぞれの家庭には、言葉に言いつくせない問題が、「クモの巣」(=英語の表現)のようにからんでいる。
相手から相談があれば、話は別だが、これも、さわやかに生きるための鉄則である。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。