適切な幼児教育は後の人間形成において大変重要であると考えていますが注意していただきたいことがあります。
幼児教育は完璧な育児や教育を推奨するものではないということです。
・愛情が第一を忘れない
・他の子どもと比較をしない
・完璧主義にならない
・結果を期待しすぎない
・ゆったりとした心を持つ
子どもへの過剰な期待は親子共に大きなストレスになる危険性あります。
ゆったりと構え、少しくらい上手くいかなくても「まぁ、いっか。」に考えられることが幼児教育を続けられるポイントになります。
「だらしない子ども」について はやし浩司先生の子育て随筆
ある母親からの相談。「うちの子ども(中二男子)は、何をしてもだらしなくて、困っています。
風呂へ入っても、タオルや石鹸は、そのまま。脱いだ服もそのまま。
学校帰りに飲んだ缶ジュースの空き缶は、玄関の下駄箱の上に。トイレも、汚しっぱなし。食事をしても、片づけすらしません」と。
こういうケースでは、まず三つのことを考える。
・行為障害。
・過干渉。
・親自身の子どもへの愛情。
何ごとにもだらしなくなるというのは、行為障害の一つとみてよい。このタイプの子どもは、万事に、例外なく、だらしなくなる。
そのためほかにも、たとえば回避性障害(人との接触を避ける)、摂食障害(過食、拒食など)、無駄な買い物グセなどの症状が、見られることが多い。
つぎに親の異常な過干渉や、過関心が、乳幼児期から慢性的につづくと、子どもは、内面化(精神の発達)が遅れ、自分で考えて、自主的に行動できなることがある。
このタイプの子どもは、いわゆる(とんでもない行為や行動)をすることが多い。カーテンやのれんに、ライターで火をつけて遊んでいた子ども(中一男子)などがいた。
三つ目に疑ってみるべきは、親自身の問題。子どもへの愛情が不足し、何らかの大きなわだかまりがあると、親は、子どものすべての行動が気になるようになる。本来なら、大きな問題ではないことまで、ことさら大げさに悩んでしまうなど。
「だらしない」という基準をどこに置くかで、子どもの見方も、大きく変わってくる。
こういうときは、まず、近所や知りあいの親に、「あなたのうちでは、どうですか?」と聞いてみるとよい。
たいていどこの家の子どもも、だらしないもの。とくに中学生ともなると、学校や友人との間で、神経をすり減らすことも多い。
そのため、家の中では、かえってぞんざいな態度をとることが多い。つまり子どもは、無意識のうちにも、外の世界で神経を使った分だけ、家の中で、だらしなくなる。心のバランスをとる。
最後に、人というのは、(もちろん親も)、他人の行動には気がついても、自分の行動には気がつかないもの。人が、(もちろんこどもが)、だらしないと感じたら、「では、自分はどうなのか?」と考えてみるとよい。
結構、自分自身も、だらしないもの。
私も自分が結構、だらしないので、あまり他人のことはとやかく言わない。言われるのも好きではない。
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【はやし浩司先生のプロフィール】
1947年岐阜県生まれ。
金沢大学法文学部法学科卒業。
日豪経済員会給費留学生として、オーストラリアメルボン大学ロースクール(法学院)研究生、三井物産社員、幼稚園教師を経て、浜松市にてBW(ブレイン・ワーク)教室、幼児研究所を設立。
独自の哲学・教育論をもとに幼児教育の実践を行っています。
現在は教育評論家として、ホームページやブログ、メルマガ、ユーチューブ等を利用しながら執筆活動に専念しています。
●著書に「子育て最前線のあなたへ」(中日新聞社)、「おかしな時代のまともな子育て論」(リヨン社・2002年3月発行)、「ドラえもん野比家の子育て論」(創芸社)など、30冊余り。
うち4冊は中国語にも翻訳出版されています。
「まなぶくん幼児教室」(学研)、「ハローワールド」(創刊企画・学研)などの無数の市販教材も手がけ、東洋医学、宗教論の著書も計8冊出版されています。
●教育評論家、現在浜松市伝馬町でBW教室主催。
●現在は、インターネットを中心に活動中。
メルマガ・オブ・ザ・イヤー受賞(08)、
電子マガジン読者数・計3000人(09)、ほか。
「BW公開教室」を、HP上にて、公開中。
(HPへは、「はやし浩司」で検索、「最前線の子育て論byはやし浩司」より。)
過去の代表的な著書
・・・などなど30冊余り出版されています。